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福岡で中日の青年が第8回「日中未来創発フォーラム」開催

15:53, October 31, 2025 

笹川和平財団笹川日中友好基金が主催する第8回「日中未来創発フォーラム」が10月25日、福岡県で開催され、九州大学や北九州市立大学、佐賀大学などから中日両国の大学生約40人が参加した。人民網が伝えた。

福岡で開催された第8回「日中未来創発フォーラム」(写真提供・笹川日中友好基金)。

福岡で開催された第8回「日中未来創発フォーラム」(写真提供・笹川日中友好基金)。

「海洋環境保全」にスポットを当てた今回のフォーラムは、専門家による講義、海洋ゴミ問題解決をシミュレートするカードゲーム、海岸におけるフィールドワーク、グループワークなどを通じて、クリーンエネルギーの海洋環境保全における応用の可能性に迫った。

挨拶する笹川日中友好基金の尾形慶祐特任グループ長(撮影・許可)。

挨拶する笹川日中友好基金の尾形慶祐特任グループ長(撮影・許可)。

笹川日中友好基金の尾形慶祐特任グループ長は挨拶の中で、「当基金は設立以来、常に日中民間友好交流促進に力を入れてきた。青年を代表とする民間交流を促進するために、当基金は『日中未来創発フォーラム』を企画している。各分野の専門家や両国の青年と手を携えて、人類社会が直面している共通の課題について議論し、両国の青年間の相互理解と友好が深められることを願っている」とした。

専門家による講義(撮影・許可)。

専門家による講義(撮影・許可)。

名桜大学・国際学部の田代豊教授は、学生たちにむけて人類文明と自然環境の密接な関係について講義を行った。また笹川和平財団海洋政策研究所の研究者・田中広太郎氏は、プラスチック汚染に関する法的拘束力のある国際条約を紹介した。専門家たちは、「海洋環境汚染は人類が直面している世界的課題。これを機に、一人でも多くの若者が環境保全事業に参加し、共に青い地球を守ることを願っている」とした。

カードゲームを通して海洋ゴミの問題をどのように解決するかシミュレーションする学生たち(撮影・許可)。

カードゲームを通して海洋ゴミの問題をどのように解決するかシミュレーションする学生たち(撮影・許可)。

カードゲームを通して海洋ゴミの問題をどのように解決するかシミュレーションする学生たち(写真提供・笹川日中友好基金)。

カードゲームを通して海洋ゴミの問題をどのように解決するかシミュレーションする学生たち(写真提供・笹川日中友好基金)。

中日の青年は専門家の指導の下、カードゲームを通してシナリオ学習を行った。学生はカードの内容に基づいて、役場や漁師、農家、工場といった役割を担う。そして、行動を選択すると、地域の状況を表すメーターである市民の意識、便利さ、技術、ごみ・汚れが変化し、みんなが協力することで海洋環境ガバナンスにどんな影響を与えることができるかを直観的に体験することができる。ゲーム終了後、学生は長浜海岸においてフィールドワークを行った。

フィールドワークの様子(写真提供・笹川日中友好基金)。

フィールドワークの様子(写真提供・笹川日中友好基金)。

啓発型の実践活動を通して、学生たちの学習意欲が高まった後、海洋環境保全をめぐるグループワークに参加。「政府は環境保全納税制度を制定し、企業と個人の環保問題に対する責任感を高め、社会全体がグリーン発展を重視するようリードする」や「社会全体を対象に、環保教育理念を普及させ、人々が関連のボランティア活動に参加するよう働きかける」、「化石燃料に対する依存を抑制し、クリーンエネルギーへのモデル転換を加速させる」といった革新的なアイデアを発表したほか、成果について話し合い、様々な意見がまとめられた。こうした真摯で熱意ある交流を通して、両国の青年の卓越した国際的な視野や革新的発展の尽きることないエネルギーが引き出され、中日関係を前進、発展させる勢いある風となった。

グループワークの様子(撮影・許可)。

グループワークの様子(撮影・許可)。

グループワークの成果を発表する学生たち(撮影・許可)。

グループワークの成果を発表する学生たち(撮影・許可)。

司会を務めた清華大学の博士課程で学ぶ于智為さんや各専門家は、学生たちが発表した内容を評価し、「今日の交流を通して、両国の青年が理解を深め、絆を強め、中日友好の伝統を発揚する責任を担い、両国の国民の友好の木を常に青々と茂らせることを願っている」とした。

フォーラムに参加した北九州市立大学で中国語を専攻する高良凜乃さんは、交流において、ずっと欲しかったという中国のアートトイ「LABUBU(ラブブ)」をゲットして大喜び。「この日中交流イベントに参加するために、私と友人は北九州から車で2時間かけてやって来た。普段、中国人と対面で交流する機会はあまりない。今回こうして異なる文化に触れることできて、たくさん収穫があった」と話した。

ゲットしたラブブを見せる高良凜乃さん(撮影・許可)。

ゲットしたラブブを見せる高良凜乃さん(撮影・許可)。

佐賀大学の修士課程で学ぶ劉帥さんは、「今回のイベントに参加したたくさんの学生の考え方はとても斬新だった。また、環境保全に対する意識が非常に高かった。環境保全教育を通して、未来の社会は生活の効率を高めながら、環境を保全できると信じている。そのために、中日両国が力を合わせて協力することが絶対に必要。今後、博士課程に進学し、中日友好や国際交流の役に立ちたい」と語った。

九州大学大学院農学研究院の高井優生助教は、学生時代に、Panda杯・全日本青年作文コンクールに参加したほか、訪中団のメンバーとして訪中したのをきっかけに、中国との縁が結ばれたという。そして、「今回、笹川和平財団と協力して交流イベントを開催して、様々な生い立ちの人と深い意思の疎通を行うことで、たくさんのことを学べた。今後もこのような交流イベントがさらに多く行われることを願っている」と語った。

2022年から開催されている「日中未来創発フォーラム」は、中日の青年間の交流と対話を通して理解を深め、どのようにして、より安定かつ強固な両国関係を築くかを考えるのが目的。第8回「日中未来創発フォーラム」は、笹川和平財団笹川日中友好基金が主催、九州大学大学院農学研究院、日本科学協会、日中関係学会、茶話日和、京論壇、中国語言文化研究会が協力した。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年10月31日