「一帯一路」ニュースネットワーク

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「一帯一路」ニュースネットワーク概要

2017年に開催された第1回「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力サミットフォーラムの開幕式で、習近平国家主席は、「一帯一路」ニュースネットワーク(The Belt and Road News Network、以下「BRNN」)の構築という先見の明のある重要なイニシアティブを提起しました。そしてこのイニシアティブが提起されると、各国のメディア、特に「一帯一路」を共に建設している国の関係メディアが、すぐに積極的な反応を見せました。

第1回「一帯一路」国際協力サミットフォーラム開催後、人民日報社は、各国のメディアに接触し、ニュースネットワーク構築をめぐって意思疎通を図るなど、交流を行い、加入の意向を示すメディアに招待状を出しました。

BRNNを効率よく運営するために、人民日報社はBRNN理事会を発足させることを提案し、広く賛同を得て、2019年4月23日には、BRNN第1回理事会会議が人民日報社で開催され、習近平主席は熱意溢れる祝賀メッセージを寄せました。また、中国共産党中央政治局委員、中央書記処書記を務める、中国共産党中央委員会宣伝部の黄坤明部長が会議に出席し、習国家主席のメッセージを読み上げたほか、挨拶を行いました。BRNN第1回理事会会議の開催は、BRNN構築が実質的な進展を見せ、メカニズム化された運営の段階に入ったことを示しました。

理事会は、25ヶ国のメディア40社によって構成されており、理事長は、提唱機関である人民日報社が担い、理事会会議や活動調整会議を開催するほか、コミュニケーションや調整を行い、BRNNの重要な活動事項を実行するよう促す責任を担っています。またBRNNの事務局は人民日報社に設置され、BRNNの通常の運営や理事会の決定の実行といった業務を担当しています。

第1回理事会会議では、「BRNN規約」や「BRNN理事会運営規則」が審議され、「BRNN第1回理事会会議共同宣言」が発表されたほか、「BRNN2019-2020年活動計画」をめぐって意見が交わされました。またBRNNのサイトやニュース情報モバイル端末アグリゲーションプラットホームの開設セレモニーが開催され、人民日報社が関係国のメディアと共同でBRNNを構築したことと、国際報道「シルクロード賞」の設置が第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの成果リストに組み込まれました。

BRNNは互いを尊重し、平等に協議し、互助・互利で、自主的・任意であるという原則を堅持し、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」ことを宗旨とし、「平和協力、開放的包摂、相互学習・相互参考、互恵・ウィンウィン」というシルクロードの精神を以て、メディアの社会的機能を発揮し、発信における独自の優位性を十分に生かし、開放型の協力プラットホームを構築し、「一帯一路」を共に建設する国や地域間の政策の意思疎通、インフラ施設の連結、貿易の円滑化、資金の調達、民心の通じ合いを促進しています。

BRNNは発足以来、一致団結して、さまざまな活動を展開してきました。具体的には、BRNNの公式サイトやニュース情報モバイル端末アグリゲーションプラットホームを開設して、「一帯一路」共同建設関連のニュースを発表しているほか、短期訪問学習クラスプログラムを実施し、フォーラム・会議を開催し、テーマ別の研修を行い、共同取材などのメディア交流活動を展開してきました。また、国際報道「シルクロード賞」を設置して、「一帯一路」参加国のニュースメディア機関が相互学習・相互参考し、力を一つにしてに「一帯一路」の物語を描き出し、共に「一帯一路」の声を発信し、共に質の高い「一帯一路」を推し進めるよう奨励し、リードしています。そして、BRNNのメンバーが協力覚書に署名し、ニュース情報をめぐる協力を展開するよう促しているほか、ニュース情報を集約して発表するメカニズムを構築し、重要な時期には特別情報を送信するサービスを提供しています。例えば、新型コロナウイルス感染症が世界で猛威を振るった2020年、BRNN事務局は世界のメンバー機関に6言語で「新型コロナウイルスとの戦いの防衛ラインや健康シルクロードを共に構築する」ことを提唱する公開状を送り、一致団結し、客観的に声を発するよう呼び掛け、科学的な対策をバックアップしました。

2022年12月19日、BRNN第2回理事会会議が北京で開催された。中国共産党中央政治局委員である中央宣伝部部長の李書磊氏がオンラインで出席し、挨拶を行った。23ヶ国・38社の理事企業代表がオンラインと対面の両形式で参加した。会議では、理事長企業である人民日報社が第1回理事会の活動報告を行い、BRNN理事会運営規則(改訂版)が採択された。また、新たな理事企業が追加され、各理事企業代表はより良くBRNNの役割を発揮し、人的・文化的交流や民心の通じ合いを促進する方法について意見を述べ、提言を行った。第2回理事会は27ヶ国のメディア42社で構成されている。

BRNN事務局の主催する国際報道「シルクロード賞」は、「一帯一路」共同建設に参加する国々のニュースメディアや関係者が学び合い、参考にし合い、力を結集し、「一帯一路」共同建設の物語を共同で語り、「一帯一路」共同建設の声を共同で伝え、「一帯一路」の質の高い共同建設を共同で後押しするよう促し、導くことを旨としている。

第1回「シルクロード賞」では、80ヶ国・地域から計4485作品の応募があり、学術委員会の一次審査、審査委員会の二次審査を経て、第2回理事会会議で最終審査が行われた。「カザフスタンと『一帯一路』イニシアティブ:どこかへと向かう道」など19作品が受賞し、パキスタン「シルクロードの友」クラブ代表であるパキスタン中国学会会長のムシャヒド・フセイン・サイード氏が特別貢献賞を受賞した。「シルクロード賞」の専門性と権威性はBRNN構成企業から一様に認められ、高く評価されている。

2024年4月には、第2回「シルクロード賞」の募集が開始された。同賞には「最優秀報道賞」「最優秀写真賞」「最優秀ビデオ賞」「最優秀イノベーション賞」の4部門が設けられている。

2024年8月29日、BRNN第3回理事会会議が四川省成都市で開催され、16ヶ国・30社の理事企業の代表が参加した。会議では、第3回理事会のメンバーが発表され、26ヶ国・41社のメディアが新たな理事企業となった。各理事企業代表は、より良くBRNNの役割を発揮し、民心の通じ合いを促進する方法について踏み込んだ意見交換を行った。

各社が互いに努力する中、BRNNの影響力と結束力は高まり続け、すでに「一帯一路」の枠組みにおける重要なメディア協力の場となっている。2024年11月現在、アジア、アフリカ、欧州、南米、北米、オセアニアの計111ヶ国・283社のメディアがBRNNに加入している。