「一帯一路」ニュースネットワーク

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【ぶらり北京】春の天壇豆汁日和編

16:41, April 03, 2026 

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、天壇公園界隈をぶらり。春の花が咲き始めた天壇公園を散策した後、北京っ子の「ソウルドリンク」豆汁にチャレンジ!さらに豆汁コーヒーや豆汁ソフトまで!さてさて、A姐とG姐の「豆汁日和」はどんな日になったのでしょうか?

🎥A姐とG姐が春の天壇公園をぶらりと歩き、豆汁に挑戦する様子はこちらの動画でどうぞ!

天壇公園でくつろぐ人々。編み物をしながらおしゃべりする女性たちの姿も見られた。(撮影・勝又あや子)

天壇公園でくつろぐ人々。編み物をしながらおしゃべりする女性たちの姿も見られた。(撮影・勝又あや子)

👴「天壇大爺」に出会った~!

明と清の時代に皇帝が天に祈りを捧げ、豊作を願った天壇。しかし、A姐とG姐は今回、皇帝が祈りを捧げるのに用いられた祈念殿を華麗にスルーし、ある人たちを探していた。それは「天壇大爺」(天壇おじいさん)。「天壇大爺」とは、天壇公園でトレーニングに励む高齢者のことだ。

まずは、緑地の柵のところに立つ何人もの高齢者に遭遇。何をしているのかと思ってよく見ると、柵の台座の部分が、ふくらはぎの裏側や足首を伸ばすのにちょうどいい角度になっているのだ。高齢者の皆さんに混じって、私達も挑戦!実際にやってみると、ふくらはぎの裏側が伸び切らず、体をまっすぐに伸ばすのが意外と大変だった。

健康器具が設置してあるスペースに行ってみると、腹筋ローラーを持参している男性のほか、ベンチでひたすら腕立て伏せをする男性、平行棒のような器具で体操選手のような動きを披露する男性、雲梯で懸垂や逆上がりをする男性、自己流の謎体操を続ける男性など、さながら高齢者たちの青空ジムといった賑わいだった。

天壇公園でトレーニングに励む「天壇大爺」たち。(撮影・勝又あや子)

天壇公園でトレーニングに励む「天壇大爺」たち。(撮影・勝又あや子)

🤧花粉対策の現場を目撃!

日本でも花粉症が猛威をふるっているが、北京も花粉の飛散シーズンに突入している。天壇公園でも、ヒノキ科の木から花粉が大量に飛散しており、ミストキャノントラックによる特殊ミスト噴霧や、花粉飛散防止剤入りの水の高圧散水といった対策が取られている。私達が訪れた時も、ちょうど散水作業が行われていた。

花粉の飛散を防止する散水作業。(撮影・勝又あや子)

花粉の飛散を防止する散水作業。(撮影・勝又あや子)

この作業のおかげで飛散が抑えられていたのか、快適に朝の散策を楽しめた。しかし、油断大敵!散水で通路が濡れていたのに気づかず、A姐が足を滑らせて膝から転倒。助けようとしたG姐も滑って尻もちをつくというアクシデントが発生!花粉ではなく、打ち身の痛さに涙を流すこととなった。

🌸満開の春の花に酔いしれる

ところで、天壇公園と言えばアンズの花が有名。A姐とG姐も満開のアンズの花を楽しみにしていたのだが、この日はアンズの花はまだ蕾のまま。ほんの数輪しか咲いていなかった。

後日再訪して撮影した満開のアンズの花。(撮影・勝又あや子)

後日再訪して撮影した満開のアンズの花。(撮影・勝又あや子)

その代わり、この日は「山桃花」が満開!「山桃花」は、中国語で「迎春花」と呼ばれるオウバイに続いて北京に春を告げる花。和名ははっきりわからないが、おそらく日本で「ロトウザクラ」や「ノモモ」と呼ばれる花ではないかと思われる。

満開の「山桃花」。(撮影・勝又あや子)

満開の「山桃花」。(撮影・勝又あや子)

お花見を楽しんだ後、北門の近くで春らしい装飾をあしらった天壇ドリンクと天壇アイスを発見!それにうっかり吸い寄せられてしまった「花よりアイス」なA姐とG姐だった。

春らしい天壇ドリンクと天壇アイス(撮影・勝又あや子)

春らしい天壇ドリンクと天壇アイス(撮影・勝又あや子)

🥤豆汁にチャレンジ!

さて、今回天壇公園界隈にやって来たA姐とG姐には、もう一つ大きな目的があった。それは豆汁!豆汁とは、水に浸しておいた緑豆を挽いて漉し、でんぷんが沈んだ後の上澄み液を乳酸発酵させた、少し酸味のある飲み物。ぶくぶくと泡が立っており、灰色と緑色を混ぜたような色で、さらにはたくあんの漬け汁のような独特の匂いがする。ちなみに、でんぷんからは緑豆春雨ができ、緑豆のおからを発酵させると麻豆腐になる。

豆汁は北京っ子にとって「ソウルドリンク」とも言える存在だ。作家の梁実秋は「雅舍談吃」で、「豆汁を飲めない人は、本当の北平(北京)人とは言えない」とまで書いている。文化人にも愛された。京劇役者の梅蘭芳は豆汁を愛し、上海時代には、弟子が北京からわざわざ飛行機で運んだこともあったという。

尹三豆汁店の店先で写真撮影に余念のない観光客。(撮影・勝又あや子)

尹三豆汁店の店先で写真撮影に余念のない観光客。(撮影・勝又あや子)

天壇公園の北門近くには、豆汁の老舗が二軒ある。一つは老磁器口豆汁店。もう一つが今回訪ねた尹三豆汁店だ。尹三豆汁店は北京市内にチェーン展開しているが、この天壇公園近くの店が本店。アクセスのいい市の中心部にある支店ではなく、胡同の中にある昔ながらの素朴な雰囲気を求めてか、わざわざ本店に足を運ぶ人も多い。

私達は豆汁を一杯ずつと、焦圏と呼ばれるリング状の揚げパンを注文。それと漬物を加えた3点セットが、豆汁を飲む時の定番だ。入り口近くの配膳口で店員さんがお碗に注いでくれた液体は、緑色と灰色が混ざったようなくすんだ色。正直なところ、とてもおいしそうには見えない。

注文すると、大きなひしゃくで豆汁を注いでくれる。(撮影・勝又あや子)

注文すると、大きなひしゃくで豆汁を注いでくれる。(撮影・勝又あや子)

実はA姐、豆汁は好物だ。一方のG姐は、豆汁に苦手意識があったという。さて、G姐の豆汁チャレンジの結果やいかに……

尹三豆汁店の豆汁と焦圏、漬物。(撮影・勝又あや子)

尹三豆汁店の豆汁と焦圏、漬物。(撮影・勝又あや子)

一口飲んでみたG姐、「全然大丈夫!」と表情を輝かせた。匂いも味もそれほど気にならなかったらしい。もともと好物のA姐はウキウキしながらお碗からすすり、「この味この味!」と頷いた。

ただ、やはり苦手な人もいるようで、相席したカップルの女性に「大丈夫そう?」と聞くと、「まあ、なんとか……」という返事。しかし、彼女はその後、豆汁を口にしようとはしなかった。

豆汁コーヒーにも挑戦!

もともと豆汁ラバーだったA姐と苦手意識のあった豆汁をクリアしたG姐は、意気揚々と胡同のさらに奥を目指した。目的地は、「入巷」という名前のカフェ。お目当ては豆汁コーヒーだ。

豆汁コーヒーには口直し用のキャンディーがセットで付く。豆汁カードケースはおまけ。(撮影・勝又あや子)

豆汁コーヒーには口直し用のキャンディーがセットで付く。豆汁カードケースはおまけ。(撮影・勝又あや子)

話題性につられて頼んでみても飲めないお客さんが多いのか、注文前に「豆汁、平気ですか?」と確認され、口直し用のキャンディーまで付いてきた。どれだけ苦手な人が多いんだ……。恐る恐るすすってみると、さっき尹三豆汁店で飲んだものに比べると、ちょっと臭みが強いかも?

🍦豆汁ソフトで締め!

A姐とG姐の豆汁チャレンジはまだ終わらない。天壇公園エリアから王府井へと移動し、ショッピングセンター内の尹三豆汁店へ。ここでのお目当ては、豆汁ソフト!ソフトクリームは緑豆の色を想像させる薄い緑色で、豆汁に欠かせない焦圏もあしらわれている。気になるお味は……確かに豆汁の風味!でも、苦手な人にはちょっと無理かも?豆汁が飲める人はぜひ挑戦してみてほしい。

豆汁の風味あふれる豆汁ソフト(撮影・勝又あや子)

豆汁の風味あふれる豆汁ソフト(撮影・勝又あや子)

🌸🌸🌸

皇帝が五穀豊穣を祈った場所に集う健康づくりの高齢者たち、ようやくやって来た春を一気に盛り上げる花々、そして胡同のディープな北京グルメ。いろんな北京名物を味わいに、天壇公園界隈に出かけてみてはいかがですか?(文・勝又あや子)

「人民網日本語版」2026年4月3日

ぶらり北京

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。