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中国の高齢者ケアに注目 中国在住の日本人から見た2025年全国両会

16:37, March 06, 2025 

中国の2025年政府活動報告の中で私が注目した重点的な取り組みは高齢者ケアだ。

急速な高齢化が進む中国においては、高齢者人口の増加に伴い、介護サービスを始めとする高齢者ケアの需要が年々高まっている。ここ数年、各地で高齢者向けの食堂の開設や、コミュニティ単位での在宅介護のサポート体制の構築など様々な取り組みに関する報道を目にすることも増えてきた。

今年の活動報告の中でも、引き続きコミュニティをベースにした在宅介護を推進し、特に要支援の高齢者へのサービスの強化、食事支援サービス、リハビリ補助器具の購入とリース支援に力を入れるとしている。

2007年時点ですでに超高齢社会を迎えた日本では、訪問介護やデイサービス、ショートステイといった多様な在宅介護のサービスが提供されている一方で、老々介護や高齢者の貧困といった問題にも近年注目されるようになっている。

中国に長年暮らして感じるのは、日本と同じく、親の介護は「子供の義務」ととらえ、介護施設の利用や外部のサービスを受け入れることに対する敷居の高さだ。一方で、中国では居民委員会などを始めとする国の機関から各世帯までつながる体制が日本よりも強固であると感じる。そういう意味では様々な政策を推進していく上でのスピード感があり、介護ロボットを始めとする新しいツールに対しても、次々と導入していく姿勢を見せている。このように中日両国の高齢者を巡る環境には共通点もあり、相違点もある。高齢者ケアが成熟し、経験に富んだ日本と、実施までのスピード感に富む中国は、互いを補完する形で今後もさらに協力していけることがあるのではないかと感じた(文・玄番登史江)。

「人民網日本語版」2025年3月6日