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高い塩分で炎症反応、調理中に注意すべきことは?

15:44, October 15, 2025 

(写真著作権は視覚中国が所有のため転載禁止)

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塩はすべての家庭の台所に欠かせない調味料の一つだ。料理の味を調えるために塩を多く使う人も多いが、これは血管の老化を早めるだけでなく、全身の炎症レベルを高めることになる。そのため、減塩は全身の炎症レベルを下げる助けとなる。

◆高い塩分で全身に炎症反応

西安交通大学第一附属病院心血管内科主任である牟建軍氏のチームの研究によると、塩を多く摂ると炎症が全身を「駆け巡る」ことになるという。

この研究は血圧が正常な18-60歳の被験者を選び、3週間の慢性塩負荷試験を行った。

その結果、塩に敏感かに関わらず、高い塩分の食事期間中は炎症の重要な指標が2つとも顕著に上昇し、体内で炎症が生じた。

中国医学科学院医学実験動物研究所も、高い塩分が血小板の活性化を通じ、炎症反応に加わる細胞を刺激することで、血管の炎症を引き起こすことを発見した。

中国科学院上海生命科学研究院栄養科学研究所は研究の中で、高い塩分を摂り続ける環境は炎症関連の遺伝子の発現が高まり、抗炎症性の遺伝子の発現が低下すると指摘した。これは体内で炎症反応が起きていることを意味する。

調理の際に塩を多く使ったり、塩漬け肉や漬物を頻繁に食べるなど、食塩の過度な摂取は炎症反応を刺激し、標的臓器に損傷を与える。

◆WHOが低ナトリウム塩への切り替えを提案

世界保健機関(WHO)が発表した「低ナトリウム塩代替品使用ガイドライン」は、一般的な食塩を低ナトリウム塩に切り替え、ナトリウムの過度な摂取による健康リスクを減らすよう呼びかけている。

家庭での調理には、徐々に一般的な塩を低ナトリウム塩に切り替え、最初は1対1の比率で混ぜ、慣れてからは完全に切り替えるよう提案している。

ただ、腎機能不全やカリウム保持薬の服用、カリウム排泄障害などを患っている場合は、低ナトリウム塩の摂取を避けるべきだ。また子供や妊婦なども使用は控えた方がよい。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年10月15日