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全運会マスコットの「着ぐるみの中の人」は武術学校の少年たち

14:26, November 13, 2025 

(写真提供・重慶日報)

(写真提供・重慶日報)

第15回全国運動会(全運会)の開会式が9日夜、広東省広州市にある広東オリンピックスポーツセンターで行われた。今大会の公式マスコットの「喜洋洋」と「楽融融」は、頭のてっぺんにあるカラフルな芽のような飾りやとがり気味のキュートな口のデザインから、ネットユーザーからは「大湾鶏」と親しみを込めて呼ばれていた。そして開会式で一夜にして「国民的人気者」になった。

「喜洋洋」と「楽融融」は丸いおなかをしたボディに、ウィンクできる大きな瞳、そして見事な動きで、全国のネットユーザーを釘付けにした。ただこの活発に動き回るマスコットの中で、00後(2000年代生まれ)の少年たちが汗と涙を流していたとは想像もできないだろう。

(写真提供・鵝坡武術微信<WeChat>公式アカウント )

(写真提供・鵝坡武術微信<WeChat>公式アカウント )

武術学校・少林鵝坡武術学校の仏山校区仏山市黄飛鴻国際文武学校の生徒は、酷暑が続く7月から11月の晩秋まで、重さ8キログラムもある通気性の悪い着ぐるみを着て練習を重ね、武術を学ぶ少年から国民的アイドルへと華麗な変身を遂げた。

猛暑による高温は、生徒たちを苦しめた。気温が40度近くまで達した練習場では、トレーニング服が汗で湿ると乾かし、乾けばまた湿るを繰り返し、どの生徒のトレーニング服も体中から噴き出す汗でぐっしょりだった。

(写真提供・鵝坡武術微信<WeChat>公式アカウント )

(写真提供・鵝坡武術微信<WeChat>公式アカウント )

見事な動きをマスターするため、生徒たちは練習を繰り返した。イルカをモチーフにしたマスコットの動きをより自然に表現するため、生徒たちは毎日鏡を見ながら、ターンやジャンプ、腕振りを2000回以上繰り返し、体にその動きを覚えさせていった。

(写真提供・鵝坡武術微信<WeChat>公式アカウント )

(写真提供・鵝坡武術微信<WeChat>公式アカウント )

武術の基本の立ち方となる「馬歩」が身についている生徒たちは、重い着ぐるみを着ても姿勢が揺らぐことなく、トレーニングで鍛え上げられた高い柔軟性は、マスコットが高難度の開脚をすることを可能にした。チームは団結と協力の精神に富み、1人の脱落者もでなかった。かわいい「喜洋洋」と「楽融融」の「着ぐるみの中の人」となった少年たちは、人々の心を捉えただけでなく、全国のメディアやソーシャルメディアに相次いで取り上げられ、ネットユーザーが記事を転載し、「いいね」を送っており、幅広い人気を集めるようになっている。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年11月13日