「一帯一路」ニュースネットワーク

「一帯一路」ニュースネットワーク>>ニュースルーム

香港特区の大火災で死者44人、負傷者45人 過失致死容疑で3人を逮捕

14:07, November 27, 2025 

消火活動が行われる火災現場の様子(11月26日撮影・陳鐸)。

消火活動が行われる火災現場の様子(11月26日撮影・陳鐸)。

香港特別行政区・新界大埔(タイポ)区にある高層集合住宅「宏福苑」で26日、最高等級の警報レベル「5級」の大規模火災が発生。警察当局と消防当局は27日未明に開いた記者会見で、現時点までに火災による死者は44人、負傷者は45人となっていることを明らかにした。また警察当局は、火災に関連する過失致死の疑いで男性3人を逮捕したとしている。新華社が伝えた。

行方不明者の届け出窓口で作業する警察官(11月26日撮影・陳鐸)。

行方不明者の届け出窓口で作業する警察官(11月26日撮影・陳鐸)。

大埔民政事務処は、多数のコミュニティのホールを開放しているほか、社会福祉機関の施設や過渡性住宅などを一時保護施設として、必要な住民が宿泊できるようにしている。現在までにすでに700人以上がこれらの施設を利用している。また大埔区も支援チームを続々と派遣している。関連当局は死傷者の家族が必要であれば緊急救援基金、または援助基金を申請できるようサポートしている。

救援物資を受け取る被災者(11月26日撮影・陳鐸)。

救援物資を受け取る被災者(11月26日撮影・陳鐸)。

宏福苑は8棟のビルからなり、外壁の補修を含めた大規模な修繕工事が行われており、全ての棟に足場や防護ネットが設置されていた。

香港特区の警察の調査では、外壁に設置された防護ネットや防水シート、ビニールシートなどが防火基準を満たしていなかった可能性があることが分かっている。燃え移っていない1棟の各階のエレベーターホールの窓の外側にも可燃性の高い発泡スチロールで覆われていたため、それが急速に延焼した原因となった可能性もあるとしている。

威爾斯親王(プリンス・オブ・ウェールズ)病院に運び込まれる負傷者(11月26日撮影・朱煒)。

威爾斯親王(プリンス・オブ・ウェールズ)病院に運び込まれる負傷者(11月26日撮影・朱煒)。

警察は、これらの資材の設置を請け負っていた施工会社の責任者に重大な怠慢があったことが原因で、火が急速に燃え広がり、多くの死傷者が出たと見ており、52-68歳の役員2人とプロジェクトアドバイザー1人の計3人を逮捕した。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年11月27日