
福建省福州市の福建師範大学旗山キャンパス付近のストリートフード街に並ぶ多くの露店が今月10日、同じ決済QRコードを掲げて営業し、各露店の前には長蛇の列ができていた。新華社が伝えた。

露店の前には、「今日の売上は、煎餅(中国風クレープ)を売っているおじさんが難局を乗り越えることができるよう、全て寄付します」という張り紙が貼られていた。実は、このストリートフード街で同省武夷山市の特色ある煎餅を販売する張建武さんが最近、がんと診断され、高額の治療費が必要になった。そこで張さんの家族がネット上で助けを求めたところ、現地の大学生たちがその書き込みを次々と転載し、情報は瞬く間に広がっていった。

そして張さんとこれまで、毎日同じ場所で商売を営んできた「ライバル」たちも、その「愛」のバトンをつなぎ、同じ決済QRコードを掲げて営業することで、その売上を寄付するという心温まる行動を行った。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年12月15日