
午年の春節に合わせて王岐洋さんが制作した「馬踏飛燕」をデザインした飴細工(撮影・常力元)。
春節(旧正月、今年は2月17日)を控え、河南省鄭州市のある商業施設の飴細工の「糖画」コーナーでは、「00後(2000年以降生まれ)」の飴細工職人・王岐洋さんが真剣な表情で飴細工を作っている。王さんは、伝統技術をしっかりと受け継いで守りながら、イノベーションを加え、新時代の伝承の道を歩んでいる。

飴細工を選ぶ女の子(撮影・常力元)。
王さんは、「子供の頃、河南省の商丘古城で露店を出していた父親の手伝いをしていた」と振り返り、「僕が15歳の時に、商丘古城から立ち退きとなったので、今日は河南省、明日は河北省、明後日は新疆維吾爾(ウイグル)自治区、内蒙古(内モンゴル)自治区といった具合に、父親は各地の縁日を巡って露店を出すようになった」という。

王岐洋さんが制作した「金龍」の飴細工(撮影・常力元)。
王さんの家が伝承してきたのは北派糖画で、飴を長く伸ばすのが特徴で、それが北方エリアの乾燥した気候に適している。伝統をそのまま受け継ぐだけでは満足しなかった王さんは、鄭州に来てから、新しい材料を開発しようと研究に取り組んだ。そして、トウモロコシの麦芽糖で作った水飴と蔗糖の割合を調整して、飴をきれいに長く伸ばせるようにしたほか、さっぱりした味わいになったという。さらに、空気が乾燥した季節に肺を潤す梨のジュースや脾臓の働きを高める麦芽を組み合わせて、糖画をヘルシーにしたほか、「無糖」の飴細工も発案し、糖尿病の患者でも食べられて、春節ムードを「味わう」ことができるようにしている。

午年の春節に合わせて王岐洋さんが制作した「馬上封侯」をデザインした飴細工(撮影・常力元)。
さらに、王さんは飴細工にレジン加工を施し、壁に飾ることができるアート作品にしている。作成した作品を手に、王さんは「レジン加工により100年は保存できる。空気に全く触れないので、色褪せることも、変形することもない」と説明し、「コレクションできる飴細工の正式名称はまだ決まっておらず、値段も決めていない。まずは作ってみることにしている」と、王さんは伝統をリスペクトしながら、新たな模索も続けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年2月5日