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杭州東駅前に「永遠に発車しない列車」?ネットでは「全国に普及を」の声

12:18, February 14, 2026 

「春運」(春節<旧正月、今年は2月17日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)が帰省ピークを迎える中、浙江省杭州市の杭州東駅前にある東広場では夜の9時になっても、ある「緑皮車」(従来の普通列車)の前で多くの人が長蛇の列を作っている。

実はその4両編成の列車は無料の夜間休息エリアで、総面積は280平方メートル、126台のリクライニングチェアが並んでいる。空調設備によって車内の温度は一定に保たれ、いつでもお湯を飲むこともできる。「永遠に発車しない列車」と呼ばれているこの列車は「星辰守護号」という名前が付けられ、深夜に到着した旅客が無料で仮眠できるようにと、毎日夜8時から翌朝8時まで営業している。

車内に設置されているディスプレイには、列車の運行状況がリアルタイムで表示されており、旅客が速やかに駅に向かい、列車に乗る用意ができるようになっている。また、リクライニングチェアにはワンタッチコール機能も設置されているほか、車内にはウォーターサーバーや緊急時用の薬も備え付けられている。

「緑皮車」の女性専用車両。

「緑皮車」の女性専用車両。

同エリアには男性と女性のスタッフが一人ずつ待機しており、旅客の身分証明書などを確認して案内してくれる。スタッフは呼気からチェックするアルコール検知器を使って、旅客が飲酒していないかも確認する。これは、休息エリアの規定で、飲酒している人が他の旅客に迷惑をかけることないようにするための措置となっている。さらに、一番奥の車両は女性専用車両となっている。

昨年9月から運用が始まった「星辰守護号」の利用者はすでに1万人近くに達しており、旅客はそこで快適に仮眠を取っている。

「星辰守護号」が設置された経緯は?

夜中になり、運行する地下鉄や路線バスがなくなった後も、杭州東駅を出入りする旅客は絶えない。夏であれば、翌日早朝発車の列車を待つ客は東広場や西広場で夜を過ごすこともあるものの、冬になると、到着ロビーや待合スペースで夜を過ごすようになる。

見回りをする駅員によると、こうした旅客は毎日、50-60人いるという。こうした状況を受け、大きな杭州東駅に旅客の仮眠スペースを作ることができないかと検討が始まった。

0時を過ぎて消灯され、寝たり携帯をいじったりしている旅客。

0時を過ぎて消灯され、寝たり携帯をいじったりしている旅客。

杭州東駅ターミナル管理委員会は、駅の構内外のスペースの調査を経て、最終的に東広場に仮眠スペースを設置することにした。職員は、「最初はコンテナを使うという案が挙げられたが、検討を重ねていき、高速列車を使う案が出て、最終的に『緑皮車』を使うことになった。なぜなら緑皮車はかつて、この駅で最もよく見られた車両であり、なじみ深いものだったためだ」としている。

「緑皮車」を使うことは決まったものの、使われなくなった車両を使うと、幅が3.2メートルであるため狭く、その重量も重すぎるという問題が生じた。また、車両が古いため、トータルでコストを考慮した場合、新しい車両を特注したほうがいいという結論に至ったという。

まず、管理委員会は浙江省内のメーカーを探し、その後ECやソーシャルメディアなどでもメーカーを探した。そして、最終的に総合的な判断を経て、山東省臨沂市に属するある県の行政中心地のメーカーに絞った。

関係者は視察し、プランを検討し、詳細を詰めるために何度もそこに足を運んだ。「1日当たり50-60人の旅客のために、そこまでする必要があるのか?」という声も上がったものの、長さ95メートルの「緑皮車」が検査を経て杭州東に運ばれてきた時には、「必要であるかはともかく、やり遂げた」と達成感を覚えたという。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年2月14日