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中医学をマスターし、河南方言を話すドイツ人男性が話題に

16:31, April 01, 2026 

河南省で10年暮らしている金髪で青い目のドイツ人男性「無名」さんは、現地の方言を流暢に話し、現地に完全に溶け込んで生活している。さらに、彼は単に河南方言を話せるだけなく、中医学の医師でもあり、望・聞・問・切(ぼう・ぶん・もん・せつ)、鍼灸、薬の処方をマスターしており、登山の途中で倒れている女性を助けたこともあるという。

ただ「すごいのは僕じゃない、古人の知恵だ」と話す彼の目はキラキラ輝いていた。

ドイツから1万キロ以上離れた河南省へ

子供の頃、拳法を習っていた無名さんは、ドイツを訪れていた少林寺拳法の師匠と偶然出会い、師匠のもとで武術を学ぶうち、河南方言も少しずつ身につけたという。その過程で、中国文化の種が彼の心に撒かれることになった。

その後、中医学に出会った彼はそれに魅了されるようになり、「中医学は、網羅的な生命科学で、問題の全体像を見ることを重視しており、一種の哲学的思考でもある」と話す。

20歳になった年、彼は中国に留学することにし、中国文化の重要な発祥地の一つである河南省を選んだ。彼がリスペクトしている哲学者の老子や「医聖」と呼ばれる張仲景がかつて暮らしていた場所だったからだ。

2015年、無名さんは河南中医薬大学に見事合格。それから10年、腰を据えて努力し、学部では中医学を、大学院では鍼灸を専攻した。

そんな彼は「中医学というのは、勉強すればするほど、自分は未熟だと感じる学科。とても奥深く、学ぶものも多い」と真剣な目つきで語る。

無名さんは、中医学界だけでなく、中国のネット上でも注目を集めている。彼は、2022年から、河南省で見聞きしたことをショート動画にして、ネットユーザーにシェアしている。親しみを感じる河南方言と、金髪で青い目というギャップが話題となり、ネット上で瞬く間に注目を集めた。今では、100万人以上のフォロワーを抱える個人メディアのブロガーとなっている。しかし、彼は単なる「ネット上の人気者」ではない。彼自身、「中医学を深く勉強することが僕にとって一番重要なこと」と、本業を忘れない。

中医学を生活に溶け込ませ、世界に河南省を発信する無名さん

中医学を愛し、それを真剣に学び、中医学医師として活動する無名さんは、学んだ知識を生かして、体調を崩した家族を助けていると言い、「僕の姉、祖母、母親に、鍼灸をよくしてあげるし、中医薬も飲んでもらっている。みんなとても不思議と驚いている」と話す。

今年の初め、「中国人になろう」チャレンジ「Becoming Chinese」が海外でブームになったことについて、無名さんは、「中医学は身心の健康を重視している。それは全人類が追い求めていること」と、「とても自然なことだ」とする。

そして、河南省にもとても思い入れがあり、「僕は、河南省の美しい自然の景色も、人的・文化的歴史も唯一無二だと思っている。老子の生まれ故郷・鹿邑や洛陽、開封、南陽といった場所は、重厚な歴史文化を誇り、世界に推薦する価値がある」と話す。

10年かけて、生粋の「河南人」になったドイツ人の無名さんを通して、より多くの人が、中医学や中国文化に触れることができるようになっている。

「いつも楽しく過ごし、善意を以て人に接し、残りは時間に任せる」というのが、彼が学んだ最もシンプルで、最も筋の通った道理なのかもしれない。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年4月1日