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無形文化遺産の「麻靴」を年間30万足販売する甘粛省の夫婦

16:39, April 20, 2026 

甘粛省甘谷県にある麻靴を作る工房を今月15日夕方に訪ねると、牛君俊さんが北京に出荷する麻靴のサンプルをチェックしていた。そして、妻の郭娟さんは、ネットユーザーに敦煌壁画に描かれている柄をデザインした新商品の麻靴の編み方を紹介するために、ライブ配信ルームのライトを調整していた。麻靴は前日だけでも、オンラインショップで800足以上売れたと言い、郭娟さんは「昨年は約30万足売れた」と笑顔を浮かべながら教えてくれた。工人日報が伝えた。

高品質の麻が大量に生産されている甘谷県の麻靴制作の歴史は後漢よりも前の時代にまで遡ることができるものの、若者はその技術を学びたがらず、一度は技術消失の危機にさらされたこともある。

2011年、都市部で働いた牛君俊と郭娟さんは仕事を辞めて、甘谷県にある実家に戻り、消失の危機にさらされていた省級無形文化遺産に指定されている麻靴を作る技術を受け継ぐことにした。2人は職人から伝統的な制作技術を学び、整理し、清華大学美術学院などと連絡を取り、隴繡(香包刺繍)や扎染(絞り染め)、敦煌壁画といった文化要素をデザインに組み込み、200種類以上の新商品を開発した。麻靴は農作業をする時に履く靴であるだけでなく、履き心地がよく、中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド「国潮」の新商品ともなっている。

2021年、2人が制作した麻靴は故宮の文化クリエイティブグッズショップにも並ぶようになった。さらに2025年には、イタリアにも初めて輸出され、海外のユーザーから、「シンプルであるものの、東洋の匠の心を感じることができる」と好評を博した。

2人はさらに、「雅路人」というブランドを立ち上げ、「センター工場+衛星作業場+個人農家」という革新的なスタイルを打ち出し、甘粛省に支援作業場19ヶ所を設置し、農家の自宅でのトレーニング教室も展開した。無料で技術を教え、原料を一括提供し、完成品を一定価格以上で買い取り、女性が自宅近くで働いて収入を増やすことができるようサポートしている。

現在までに、同社はすでに2300人以上に安定した雇用先を提供し、延べ9000人以上にトレーニングを実施した。産業チェーン全体で8000人以上の雇用を創出し、一人当たり年間4500元(1元は約23.3円)の増収を実現している。

牛君俊さんと郭娟さんは14年間かけて、麻靴制作を一つの産業にまで発展させ、それがほこりに埋もれた技術ではなく、履いて世界を歩くことができる無形文化遺産であることを証明した。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年4月20日