世界各地で最近、異常な高温が続き、この時期としては過去最高気温を更新している。そんな中、世界気象機関(WMO)は5月28日、今後5年間(2026-30年)のいずれかの年の平均気温が、観測史上最も暑かった2024年を上回り、過去最高となる確率は86%とする報告書を公表した。
最近、欧州では異常な高温が続いており、各地が過去最高気温を更新している。
スペインの気象庁や複数の気象機関の予想は、今回の熱波は5月27日から29日にかけてピークを迎え、スペインの多くの地域の最高気温は40度を超える可能性もあり、真夏の7月の暑さに達するとしている。

5月27日、猛烈な暑さに見舞われたスペインのマドリードで日傘をさして歩く女性。
5月27日、イタリアのローマやフィレンツェ、トリノ、ボローニャなどは、猛暑に対する高温レッド警報を発令した。フランスやアイルランド、ポルトガルなども同日、異常な高温に見舞われた。
熱波続くインド各地で急激に高まる電力・水供給への負荷
インド各地もここ連日、熱波に見舞われている。インド北部の多くの地域では5月23日に、最高気温が47度に達した。現地メディアの報道によると、首都ニューデリーを含むインドの広範囲で、水・電力の供給不足が発生している。

5月22日、熱波に見舞われ、水が干上がって魚も大量に死んだインド・ニューデリーのサンジェイ湖。
WMO:今後5年間に過去最高気温更新へ
WMOの統計によると、現時点で2024年が観測史上最も暑い1年で、世界の年平均気温は産業革命前に比べて1.55度高かった。

資料写真・スイス・ジュネーブのWMO本部。
WMOが英国気象局に委託して発表した新たな報告書によると、今後5年間、世界の平均気温は記録的な水準か、それに近い水準で推移する可能性が高いと予想している。2026年から30年の少なくとも1年は、一時的に産業革命前に比べて年間平均気温が1.5度超となる確率は91%という。また、この5年間の平均気温が、産業革命前と比べて1.5度を上回る確率は75%という。
さらに、報告書は今後5年間、中部太平洋熱帯域でエルニーニョ現象の傾向が見られ、特に2027年と2028年にその現象に移行する可能性が高いと予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年6月1日