高さ100メートルの位置にある歩道をゆっくりと歩き、貴州省銅仁市の万山水銀鉱山遺跡に足を踏み入れると、重みのある工業の歴史が目の前に広がる。人民網が伝えた。

上空から見た貴州省銅仁市万山区辰砂古鎮(撮影・葉順強)。
万山区には数千年にわたる水銀鉱山採掘の歴史がある。区内の水銀鉱山と辰砂の埋蔵量はアジア最多、世界3位だった時期がある。そのため、古くから「中国の水銀の都」と呼ばれてきた。2001年、資源が枯渇した影響で、万山水銀鉱山は政策により閉鎖され、工業遺跡が残された。そして、中国の水銀工業の発展の鼓動を記録し、辰砂の歴史と文化を背負う貴重な「生きた化石」となった。

貴州省銅仁市万山区辰砂古鎮景勝地(撮影・彭俊)。
解説員の彭惠さんは、「採掘する時の耳をつんざくような音は聞こえなくなったが、万山区のモデル転換、発展の『足音』は今でも聞こえる」とする。

辰砂古鎮景勝地で記念写真を撮影する女性たち(撮影・涂敏)。
万山区は近年、水銀鉱山遺跡の保護、管理、活用などが統合的に推進され、考古学的調査や文化的価値の踏み込んだ発掘が体系的に展開されている。そして、水銀鉱山工業博物館が建設され、辰砂古鎮景勝地が打ち立てられたほか、万山辰砂歴史文化街区(エリア)がリニューアルされ、食事、宿泊、移動、観光、ショッピング、娯楽をカバーするトータルチェーンの文化観光業態が構築されている。そして、万山区ならではの辰砂文化の物語を生き生きとPRし、静かに眠っていた工業遺産に息を吹き込んでいる。

辰砂古鎮景勝地の鉱道を歩きながら写真を撮影する女性(撮影・涂敏)。
以前は鉱山の資源頼りだった万山区は今「山を軸にした風景」を売りするスタイルへとモデル転換し、工業遺産の保護、伝承を推し進めることで、文化観光と産業の踏み込んだ融合に継続的にエンパワーメントし、持続可能なグリーンなモデル転換と発展の道を歩んでいる。2025年、万山区を訪問した観光客は延べ596万5000人、観光収入は65億3100万元(1元は約23.8円)に達した。(編集KN)

辰砂古鎮の鉱山で採掘された水銀鉱石(撮影・涂敏)。
「人民網日本語版」2026年7月6日