ネパール警察が27日に発表したデータによると、現地時間同日午後9時の時点で、ネパール北部で発生した大規模な土石流による死者が389人に上った。
ネパール側で大規模な土石流が発生し、西蔵自治区日喀則(シガツェ)市吉隆(キドン)県吉隆国境検問所付近でも多くの負傷者、死者、行方不明者が出た。中国自然資源部(省)の関係専門家は、「今回の災害はネパール国内の高所にある氷河が崩落したことで生じた」と見ている。
専門家は、「氷河の一部が崩れ、大量の氷が谷へ一気に落下した後、土砂を巻き込みながら西蔵の東林蔵布河へ流れ込み、水や土砂、岩石を含んだ土石流が発生。吉隆国境検問所付近を直撃し、さらに下流のネパールの方向へ向かって流れていった」と分析している。

西蔵・吉隆の被災前と被災後の比較画像
中国自然資源・航空物理探査リモートセンシングセンター・地質災害調査モニタリングセンターの郭兆成主任は、「このような状況はこれまでにも青蔵高原地区で発生したことがあるが、発生する頻度は比較的低かった。その破壊力は、氷河湖が崩壊した時よりも大きく、より遠くまで影響が及ぶ。今回土石流の原因となった氷河崩壊後の濁流は1秒当たり50メートルの速度で流れたと試算されており、人が対処する時間はほぼなかった。その影響は約20キロ先まで及び、災害による損失は非常に甚大だ」としている。
大量の救援物資が次々と吉隆県に到着
日喀則市吉隆県吉隆鎮にはすでに、ハダカムギ20トン、米50トン、小麦粉20トン、食用油1トン、テント1122張、折り畳み式ベッド2361床、掛け布団8054枚、敷布団2126枚、毛布2519枚、蔵式布団1261枚、蔵毛布1141枚、合羽上下2579セット、長靴3829足、ストーブ47台、担架100本、発電機14台、飲用水1万5500ケース、インスタントラーメン2600ケース、牛乳・ヨーグルト300ケース、ソーセージ・肉の缶詰め300ケースといった生活物資を調達して、被災地に届けた。
被災地の道路はすでに800メートルを復旧

8月26日に撮影した土石流の被災地の様子。
土石流発生後、西蔵自治区交通運輸庁は直ちに作業員を派遣して、吉隆国境検問所付近を走る道路・G216の被災した区間の復旧作業を開始。27日午後6時の時点で、すでに約800メートルを復旧させた。

8月27日、被災地に繋がる道路の復旧作業を行う救援車両。
吉隆県の被災者の避難や足止めされていた観光客の移送を完了
土石流発生後、各救助隊員が被災地入りし、被災者や観光客の安全な場所への移送を全面的に展開した。被災者499人と足止めされていた観光客555人の移送がすでに完了している。(編集KN)

8月27日避難所で食べ物を配る警察官。
「人民網日本語版」2026年8月28日