愛知県名古屋市では9月19日から10月4日にかけて、第20回アジア競技大会が開催された。各試合では、アスリートたちが見事なパフォーマンスを披露しただけでなく、多くの中国人ボランティアが裏方として大会を支えた。そして、温もり溢れる善意によって、アジア各国の交流の架け橋となった。
そんな試合会場の熱気は、ボランティアの葛巍巍さんの記憶にもしっかりと刻まれた。名古屋市立大学の留学生である葛さんは、体操の試合会場のVIP休憩エリアでボランティアとして活動した。9月23日、彼女は体操男子団体総合で、中国が優勝するのを会場で目にすることができ、「中国の選手たちが素晴らしい成績を収めるのを目にすることが、これほど興奮し、誇りに思えることなのだと感じた。そして力を合わせ、全力で戦い、決して諦めないことがどういうことなのか、その時にはっきりと分かった」と振り返った。

中国人ボランティアの葛巍巍さん
試合を間近から見ることができるというのは、ボランティアの大きなメリットかもしれない。しかしボランティアの価値は決してそれだけではない。ボランティアの徐一璠さんは、ボランティアとして活動することで得られる充実感が一番の醍醐味だとした。また、「どんなポジションで活動したとしても、アジア競技大会に参加して、自分が応援している選手と一緒に肩を並べて奮闘していると感じることができる」としたボランティアもいた。
40代後半で、日本で約20年暮らしている王芸潼さん(仮名)も今大会でボランティアとして活動した。彼女は今回が初めてのボランティア活動への参加だったという。2年前の10月に申込みを提出して、昨年4月に当選。名古屋市港区にある選手村で、入居する選手の手続きサポートなどを担当した。ボランティアとして活動している間、王さんは、今大会で、多くの日本の高齢者がボランティアとして活動しているのを目にした。白髪の高齢者もいれば、足元がおぼつかないような高齢者もいたという。そして、「そんな高齢者と比べたら、私はまだまだ若い。自分がやりたいことなら、いつ始めても遅くないと思った」としみじみと語った。
様々な年齢層の中国人ボランティアがアジア競技大会の様々なポジションで活動し、それぞれ自分なりの異なる気付きを得たようだ。
葛さんは、「今大会の感想を一言でまとめるなら『つながり』だと思う。アジア競技大会は、単なるスポーツの祭典ではなく、異なる国や文化の人が交流する場でもある。大会が終わってからも、選手の成績だけでなく、人と人の交流と理解は残る。今大会のスローガンが『IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに。』だったように、アジアは多様であり、団結していて、包摂的であることができる。言葉や文化、ライフスタイルが違っても、スポーツを通して、つながることができる。アスリートとボランティア、観客が、同じ試合を見て、声援を送り、感動する時、共通の思い出を作ることができる」とした。
「つながり」という言葉に、同じく深く共鳴したボランティアの雲憶さん(仮名)は、「スポーツには、言語や文化、国籍の壁を超える力があり、人と人をつなげてくれる。今大会では、アジア各国のアスリート、スタッフ、ボランティアが一つにつながり、アスリートの夢や目標に向かって日々の積み重ねてきた厳しい練習と夢も一つにつながった。そして、どんな努力も必ず報われることが証明された」とした。
そして王さんの今大会のキーワードは「打破」だったという。「アジア競技大会では、みんな自分の限界を打破し、全力で前へ、どこまでも前進し続けた」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年10月12日