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外国人が身近な問題をコミュニティに提起できる場を設置 上海市華漕鎮

各国の国旗が並ぶ会議室で、外国籍の住民代表28人が一堂に会し、信号機やゴミの分別、中古品市場など、コミュニティの業務をめぐる意見を交換したり、質問に答えたりし、その内容が記録されていく。これは、上海市閔行区華漕鎮の外国人住民の多いコミュニティで開かれた「洋居民(外国人住民)」会議の様子だ。同地域の団地11ヶ所には住民3000世帯が暮らしているが、そこには76ヶ国・地域から来た外国人も約6000人住んでいる。中国新聞網が報じた。

華漕鎮の外国人住民の多いコミュニティで開かれた外国人住民を対象にした会議(画像は華漕鎮が提供)。

上海市閔行区華漕鎮の陳健副鎮長は、「さまざまな文化が共存するグローバルなコミュニティである華漕鎮のガバナンスのキーワードは『人』。外国人を対象にした『住民化』管理を常に模索している。そして、外国人のニーズに注目し、共同建設・共有・共同ガバナンスを追求している。当鎮のグローバル・コミュニティという特徴から考えると、ガバナンスには融合と理解が必要だ」との見方を示す。

外国人住民を対象にした会議は、外国人住民と地元政府が、実際に面と向かって意思の疎通を図るプラットホームとなっており、外国人住民がコミュニティガバナンスに参加するよう奨励されている。

上海市閔行区華漕鎮コミュニティ管理弁公室の李震主任は、「交流が深まっていくにつれて、外国人住民もより積極的に参加するようになっている。最初、参加する人は数人だったものの、今は約30人まで増えた。また、申込み者も増えているが、新型コロナウイルス対策で人数制限もある」と説明する。

ドイツ人のAna Gamaさんは会議に3回参加したことがあり、「この会議は私たちにとって特別なグループ。コミュニティガバナンスに対する自分たちの考え方を伝えることができ、私たちにとってはとても友好的な取り決めだ。会議で、コミュニティ周辺の信号機の問題が取り上げられると、コミュニティがすぐに調整してくれた。とても効率的だ。華漕が大好きで、ここで行われるさまざまな活動に参加している。そうすることで、コミュニティや現地の文化に対する理解を深めることができる」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年4月16日