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「中欧班列」が累計4万本運行、貨物価値2千億ドル分を輸送

国際定期貨物列車「中欧班列」の統一ブランドが打ち出されてから5周年にあたり、中国の「一帯一路」(the Belt and Road)建設推進政策指導チーム弁公室と中欧班列専門テーマ協調メカニズムが20日に北京で、活動座談会を開催した。同弁公室の室長を務める国家発展改革委員会の何立峰主任が出席し、講演を行った。中国新聞社が伝えた。

今回の座談会では中欧班列の発展の成果と経験を総括して情報を共有し、発展をさらに深めるための取り組みや措置を検討し、第14次五カ年計画期間における中欧班列の発展推進の取り組みを計画した。

座談会では、「中欧班列の発展には4つの面で非常に大きな成果が上がった」と指摘された。

第1の成果は、国際公共財としての地位と役割が明らかになったことだ。現時点で、中欧班列の累計運行本数は4万本を突破し、輸送した貨物の価値は合計2千億ドル(約22兆760億円)を超え、73路線が開通し、欧州22ヶ国の約160都市に運行し、中国内外の企業数万社にビジネスチャンスをもたらし、沿線の数億人の人々に実質的な恩恵をもたらした。

第2の成果は、沿線国の互恵・ウィンウィンの紐帯になったことだ。輸送した貨物の価値が中国・欧州貿易に占める割合が年々上昇し、2015年の1%から20年の7%に上昇した。特に新型コロナウイルス感染症が発生して以来は、欧州へ輸送された防疫物資が1199万件、9万4千トンに上った。

第3の成果は、アジア-欧州の陸上輸送の新たなページが開かれたことだ。中欧班列は全天候型で、輸送量の非常に多い、グリーンで二酸化炭素(CO2)排出量の少ない輸送の新ルートを構築し、国際輸送サービスシステムにおける重要なイノベーションだ。グローバル産業チェーン・サプライチェーンの安定を力強く保障し、国際陸上輸送のルールの迅速な改善を促進した。

第4の成果は、沿線ルートの経済の急速な発展をもたらしたことだ。中欧班列は通関地経済、ターミナル経済の繁栄と発展を促進し、内陸部都市の対外開放に新たな可能性を切り開いたと同時に、要素・資源の国境を越えた流通を加速し、企業の生産コストを引き下げ、製品の国際競争力を向上させた。

座談会では、「これから中欧班列の発展の規模を突き固め、拡大し、発展の効果を絶えず向上させ、政府の指導の下での市場化された運営方式を堅持し、中国内外の『つまり』や『ひっかかり』の解消に力を入れ、関連地域の協同発展を統一的に計画し、中欧班列が安定して遠くまで走れるよう促進する」ことが打ち出された。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年6月22日