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中国・モンゴル外相会談 8つの共通認識

王毅国務委員兼外交部長(外相)は27日、モンゴルのバトツェツェグ外相と天津で会談した後、共同記者会見に臨んだ。

王部長は、「中国・モンゴル両国外相は先程、成果に富む会談を行った。双方は新たな情勢の下での両国関係の発展推進、新型コロナ対策での継続的連携、各分野の交流・協力の深化について8つの共通認識に至った」と述べた。

双方は、中国とモンゴルは陸続きの、苦楽を共にする友好的隣国であり、共通の利益と似通った懸念が増えているとの認識で一致した。長期的視点で大局に着眼し、両国民の根本的利益と幸福という観点を堅持し、両国関係が急速な発展の道をたゆまず前進する後押しをする必要性で一致した。

双方は、互いの独立、主権、領土的一体性の相互尊重を堅持し、各自の選択した発展路線を尊重し、互いの核心的利益及び重大な懸念を尊重し、政治的相互信頼をたゆまず増進することを確定した。

双方は、両国関係に対する上層部交流の重要な先導的役割を重視しており、両国指導者間の交流を強化することで合意した。中国側は、2021年にオンラインで開催する太原エネルギー低炭素発展フォーラムにモンゴルの指導者を招待する。オヨーンエルデネ首相、ザンダンシャタル国家大会議議長の適切な時期の訪中を歓迎する。

双方は、両国の新型コロナウイルス感染症対策協力を高く評価。両国の感染症対策協力の一層の強化に関する共同声明を発表し、連携して衛生健康共同体を構築することを決定した。双方は、ウイルスの起源解明は科学的作業であり、政治化すべきでないことを強調し、世界規模の起源解明調査の推進を呼びかけた。

双方は、両国の共通利益をたゆまず拡大し、実務協力の質的向上と高度化を推進することで合意した。「一帯一路」」(the Belt and Road)共同建設イニシアティブとモンゴルの「草原の道」イニシアティブの連携を加速し、象徴的プロジェクトを優先的に推進し、二国間貿易額100億ドル(1ドルは約109.8円)という目標の早期達成を目指すことで合意した。

双方は、砂漠化・黄砂対策の強化など環境保護協力に関する両国首脳間の重要な原則的共通認識を積極的に実行に移すことを確定した。両国の所管省庁がすでに行った、または近日中に予定している砂漠化対策や国境地帯森林・草原の火災防止・保護などについての文書調印や協力拡大を称賛した。

双方は、感染症による影響の克服に努め、人的・文化的交流の良い基調を維持し、両国の世々代々の友好を支える民意の土台を固め続け、いつまでも良き隣人、良き友人、良きパートナーであることを両国社会のメインストリームのコンセンサスとすることで合意した。

双方は、国連など多国間の枠組で協力を一層強化し、共に一国主義に反対し、多国間主義を支持し、分裂と対立に反対し、協力とウィンウィンを支持し、人類運命共同体の構築を後押しすることを確定した。

王部長は、「新たな情勢の下、中国はモンゴルと引き続き努力を重ね、積極的に開拓進取に励み、両国の包括的な戦略的パートナーシップに絶えず新たな意味と原動力を与え、両国民により良く幸福をもたらし、地域の繁栄と発展に助力することを望んでいる」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年7月28日