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北斗3号グローバルシステムが提供する7種類のサービス

湖南省政府新聞弁公室が8日に開いた会見で、中国衛星測位システム管理弁公室の陳谷倉副主任は、「北斗3号グローバルシステムは現在7種類のサービスを提供している。2020年7月の正式な開通以降、安定運行を維持しており、サービス性能が世界トップレベルとなっている」と説明した。人民日報海外版が伝えた。

情報によると、この7種類のサービスは下記の通り。

(一)測位・時報サービス。世界範囲で水平方向の誤差が2.5メートル内、垂直方向が5.0メートル内の測位を提供。速度測定の誤差は0.2メートル毎秒内、時報の誤差は20ナノ秒内。

(二)世界範囲でのショートメールサービス。14基のMEO衛星により世界のユーザーに試験サービスを提供。ショートメール1通あたりの最大容量は560バイトで、漢字にすると約40字。

(三)国際捜索救助サービス。6基のMEO衛星に捜索救助ペイロードが搭載されている。国際基準を守った上で、北斗の特色あるB2B逆方向リンク確認機能を提供。世界のユーザーに危険警報サービスを提供する。

(四)地域範囲でのショートメールサービス。ショートメール1通あたりの最大容量は1万4000バイトで、漢字にすると約1000字。また、地域ショートメール機能を持つスマートフォンが年内にも発売される予定となっている。

(五)精密単一地点測位サービス。3基のGEO衛星により精密単一地点測位信号を発信する。測位の誤差は水平方向は20センチメートル内、垂直方向は35センチメートル内。

(六)衛星強化サービス。単一周波もしくは二周波マルチネットワークの2種の強化サービスモデルを提供し、国際民間航空機関の技術検証の要求を満たす。現時点で衛星強化システム・サービスプラットフォームがほぼ完成しており、民間航空、海事、鉄道など高水準の完璧さが求められるユーザーに試験運行サービスを提供している。

(七)地上強化サービス。中国全域内ですでにフレームネットワーク基準ステーションと地域ネットワーク基準ステーションを建設済み。業界及び一般のユーザーに向けリアルタイムのセンチメートル級、事後のミリメートル級の測位強化サービスを提供している。

情報によると、中国は北斗のグローバル化発展を引き続き促進していく。「一帯一路」(the Belt and Road)建設計画と結びつけ、中国とロシア、アラブ、アフリカ、パキスタンなどの多くの二国間協力と交流を持続的に促進し、北斗応用における「友だちの輪」を持続的に拡大していく。有力企業が海外衛星測位応用の需要と結びつけ、便乗する形で北斗の海外進出を持続的に促進し、北斗の大規模応用とグローバル化発展を絶えず促進するよう奨励していく。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年9月9日