リュージュとボブスレーは、冬季五輪の7競技のうちの2競技。そのうちボブスレー競技はボブスレーとスケルトンの2種目からなる。
この3競技は、氷が張られた同じコースを使用する。ボブスレーとスケルトンはスタート地点も同じだが、リュージュだけ異なる。
またこの3競技とも、コースを目にも留まらぬ速さで滑走するため、大クラッシュを起こす危険のある冬季五輪では最も危険な競技とされている。実際、2010年にカナダで行われたバンクーバー冬季五輪では、リュージュのグルジア代表選手が、公式練習中にコース外に飛び出して死亡するという事故も起こった。
ボブスレー、スケルトン、リュージュの主な違いは用具とスタート時の姿勢となっている。まず用具を見ると、ボブスレーのそりは前方にハンドル、後方にブレーキが備えつけられており、ドライバーは両手でハンドルを操りながらそりの滑走をコントロールすることになる。一方、スケルトンとリュージュのそりにはハンドルや制御装置はなく、エッジがついただけのシンプルな構造のそりとなっている。
また3競技のスタート時の姿勢も異なる。ボブスレーとスケルトンは、そりを押して走り、加速をつけて素早く乗り込むのに対して、リュージュはそりに乗った状態で、コースに設置されたグリップを握り、そりごと前後に動いて反動をつけてスタートする。滑走中の姿勢は、リュージュは足先を進行方向に向けて、仰向けの姿勢である一方、ボブスレーは座った状態、スケルトンは頭を前方にして、うつ伏せの姿勢で滑走する。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月9日