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レッツ・スタディー!北京冬季五輪種目 カーリング編

2022年2月4日から中国の北京で開催される北京冬季五輪。その開会に先立ち、人民網では冬季五輪の計7競技と15種別を「イラストで知ろう!イマドキ中国」でおなじみのキャラたちが中国語と日本語で紹介。普段はあまり触れることのないこうした競技名などを観戦前に予習していこう!

今回は高度な戦略を必要とするため、「氷上のチェス」とも呼ばれているカーリングを紹介していこう!

投げる人、指示を出す人、掃く人

カーリングは通常4人1組のチームで、冬季五輪の場合はこれにさらに1人リザーブ(補欠選手)を加えた5人で参加する。ストーンの投球者は順番で呼び名が異なり、それぞれリード(1・2投目)、セカンド(3・4投目)、サード(5・6投目)、フォース(7・8投目)と呼ばれる。

滑っていくストーンの前をブルーム(ブラシ)でゴシゴシ掃く人は「スイーパー」、一番重要な役割の司令塔を務める人は「スキップ」と呼ばれる。スキップは通常、フォースが担当することが多く、自分が投球しない時は、的であるハウス側から投球者とスイーパーに対して指示を出し、自分が投球する場合は、投球する側からスイーパーに対して指示を出す。

掛け声の意味を知ろう!

今回の冬季五輪では選手の声がいつも以上によく聞こえるはず。そこで、スキップが出す掛け声とその意味も覚えてみよう!

【イエス 、ヤー、ヤップ】

意味は「スイープして」。スイープにより摩擦が小さくなり、スピードが落ちることなくストーンが進む。

【ウォー、ノー、オフ、アップ】

意味は「スイープやめて」。投げる勢いが強すぎた時に使われ、使用回数が1番多い掛け声ともいわれている。スイープをやめることでストーンの勢いが弱まる。

【ハード】

意味は「もっと強くスイープして」。スピードを落としたくない時に使われる。

【ハリー】

意味は「もっと速く強くスイープして」。素早いスイープで氷の摩擦がより小さくなる。

【クリーン】

意味は「軽くスイープして」または「スイープでストーンの前のゴミを取り除いて」。

意外とハードな競技だって知ってた?

カーリングの試合は4人が2回ずつ投げて、計16回投げると1エンドが終わり、10エンドを繰り返して勝敗を決めるため、試合時間はなんと約2時間半にも及ぶ。冬季五輪の他競技のようにダイナミックな動きは少ないものの、長時間にわたり体力と頭脳を使う意外とハードな競技なのだ。

カーリングの競技会場は「変身」したあの施設!

カーリングは北京国家水泳センターで2月2日から20日までの日程で行われる。「水立方(ウォーターキューブ)」の愛称で知られるこの会場は、2008年の北京夏季オリパラで、水泳競技のために建設された施設。2019年に改装され、カーリング会場の「氷立方(アイスキューブ)」に「変身」した。

10日から20日間ほどで解体可能なカーリングのレーンをプールに設置できるようになっているほか、その特徴的な外壁にも手が加えられている。ウォーターキューブは水中の気泡をイメージした膜を組み合わせた外壁で、館内により多くの光を取り込む役割を果たしているが、氷上競技施設としては、氷の状態を良質に保つための足かせに。そこで「遮光カーテン」の役割を果たす新材料を用いて天井部分に新たな「膜」の層を作ることで、約30%の省エネを実現している。この膜も本来の特徴を失わないように、外壁と同じ模様に作られているところも注目ポイントだ。(文・イラスト・玄番登史江)

「人民網日本語版」2022年1月21日