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国家高山スキーセンター電力保障チームのメンバーは全員が熟練スキーヤー

「最良の状態で冬季五輪・パラを迎える」 

「山頂の標高は海抜2198メートル、活動範囲は標準サイズのサッカー場600個分以上、最低気温はマイナス40度になる環境で、ポンプ、人口造雪機、ケーブルカーなどすべての設備の電力供給は安全で信頼性が高くなければならず、中継放送・撮影、タイム計測、審査員席、ネットワーク通信などへの電力供給には少しの遺漏もあってはならない。万に一つのミスも許されない。自分たちのチームは何かあればすぐに現場に駆けつける」。国家高山スキーセンター電力保障チームの王詵マネージャーはチームの活動について、このように語った。

遠くの方に、スキーを履き、道具の入ったリュックを背負う若者の一群が、テクニカルコースを高いところから慣れた様子で滑り降る様子が見える。彼らは王さんの言う「北京冬季五輪・パラリンピック北京市延慶区競技エリア高山スキー電力運営メンテナンスチーム」のメンバーで、コース周辺の永久的な電力設備や仮設の電力設備の巡回・保障作業を担当する。

劉正さんはこのチームの隊長で、かつて哈爾浜(ハルビン)体育学院で4年間みっちりスキーを学んた。スキーを履いた劉さんはほぼ垂直の斜面をまるで平らな地面のように軽々と移動し、端末設備のところまで来ると、慣れた手つきで非接触型体温計を取り出し検温作業を始めた。劉さんは、「毎日、チームの隊員はスノーモービルで山上の作業場所まで行き、2チームに分かれてスピードを競う競技ゾーンとそれ以外の競技ゾーンの巡回チェックを担当する」と説明した。

このチームのメンバーは全員、劉さんと同じように体育大学で高山のスピードスキーを学んだ人たちで、今年の卒業生がかなりの部分を占め、平均年齢は24歳と若い。北京延慶供電公司冬季五輪・パラリンピックサービス提供センターの賈孟丹センター長は、「山は険しく急で、設備のあるスポットはスキーでしか巡回できない。電力作業員が短期間で専門的なスキー技術を身につけるのは難しいと考え、全く別の発想で高山スキーができる人材を電力保障チームに加えることにした。2020年7月から募集を始め、国網北京延慶供電公司が2回に分けて河北省や東北地域の体育大学から高山スキーができる人22人を集め、高山スキー電力運営メンテナンスチームを立ち上げた」と説明した。

劉さんは20年に延慶競技エリアで高山スキーができる人を募集していることを知ると、何の迷いもなくすぐに申し込みをした。「冬季五輪・パラは世界の氷雪スポーツで最高レベルの大会で、ウィンタースポーツに関わる者として、冬季五輪・パラに実際に関わって、保障を担当することができるなんて、その魅力にはあらがえなかった」という。

同チームのメンバーは全員、厳しい選考過程をくぐり抜けてきた人たちだ。しかし電力の運営メンテナンスはかなり専門的な技術であり、劉さんは電力の専門的知識を学び始めた当時のことを振り返って、しきりに頭を横に振った。「それでも北京五輪・パラに少しでも貢献できると思えば、どんな困難でも克服しようという気持ちになった。当時はひたすら本にかじりついて勉強し、教室で勉強し、授業が終わって宿舎に帰っても勉強した。今ではチームのメンバーは全員が低圧電気工事士の資格を取得し、冬季五輪・パラの開催期間中に電力供給を保障できるようになった」という。

北京冬季五輪の開催が近づき、チームのメンバーは手ぐすねを引いて待ち構えている。劉さんは、「みんなシミュレーションの頻度をさらに増やし、1日が終わるとインナーが汗でぐっしょりになる。どのメンバーも自分の担当するコースとスポットを熟知しており、最良の状態で冬季五輪を迎えられる」と話した。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年1月22日