2022年2月4日から中国の北京で開催される北京冬季五輪。その開会に先立ち、人民網では冬季五輪の計7競技と15種別を「イラストで知ろう!イマドキ中国」でおなじみのキャラたちが中国語と日本語で紹介。普段はあまり触れることのないこうした競技名などを観戦前に予習していこう!
今回はソリ競技の3種目であるボブスレーとスケルトン、リュージュを一気に紹介!
雪车 xuě chē ボブスレー
①名前の由来
諸説はあるものの、選手の上体がスピードで前後左右に振れる(ボブbob)ソリ(スレーsleigh)から名づけられたとされている。
②ソリあれこれ
鋼鉄製の車台を繊維強化プラスチックカバーで覆った流線型のソリで、前方にハンドル、後方にブレーキを備えている。選手がソリを押して加速をつけ、素早く飛び乗り、座った状態で滑走していく。最高速度は時速140キロメートルに達し、競技用のソリの開発にはフェラーリやBMWといった自動車メーカーによる協力も盛んなことから「氷上のF1」とも呼ばれる。
③新競技「モノボブ」とは?
今回の北京冬季五輪で追加された新種目の1つ「モノボブ」は、女子選手だけのボブスレー個人種目。
钢架雪车gāng jià xuě chē スケルトン
①名前の由来
ソリの形状がランナー(滑走部)とシャーシー(車台)のみの極めてシンプルな骨組みで作られていることから、「骨格」や「骨組み」という「スケルトン」という名前が付いたと言われている。
②ソリあれこれ
1人でソリにうつぶせの姿勢で、頭を前にして滑るスケルトンの最高速度は時速130キロメートル以上。その操作は体重移動で行うが、つま先を表面に接触させて行う場合もある。
雪橇 xuě qiāo リュージュ
①名前の由来
「リュージュ」の語源はフランス語で、「小型のそり」という意味。
②ソリあれこれ
1人または2人の選手が仰向けに寝た状態で乗って滑走する。その平均時速は120~145キロメートルに達し、ソリ競技の中でも最も速いスピードで競い合う競技となる。そのため、冬季五輪種目で唯一1000分の1秒までタイムを計測する。
競技会場は?
ソリ競技3種目はソリの形状やルールなどは異なるが、いずれも同じコースを使用して競う。そのため、競技会場はいずれも延慶ゾーンの小海陀山岳地帯にある延慶国家スライディングセンターで行われる。同センターの愛称「雪遊龍」はあたかも山肌を昇りあがっていく龍のようなコースの形にちなんでつけられた。競技区間は1615メートルで、最大勾配は18%、カーブは16ヶ所設けられている。
いずれも迫力満点なソリ競技の魅力を北京冬季五輪で思う存分楽しもう!(文・イラスト・玄番登史江)
「人民網日本語版」2022年1月28日