北京冬季五輪開幕に向けて、バブル方式の運用が23日から正式に始まった。中国に入国する全ての大会関係者は、入国から出国までの全プロセスが完全に封鎖されたバブル内で行われ、その行動範囲は宿泊地と試合会場および関連施設、試合会場が設置されている3地域のポイントとポイントだけを行き来するバブル方式で管理され、社会とは完全に隔離されることになり、さらに毎日健康モニタリングとPCR検査を受けることになる。
北京冬季五輪組織委員会はこのほど、今月4日から試験運用が始まっていたバブル方式が順調に運用され、北京を含む周辺都市の住民の生活に影響は出ていないことを明らかにしていた。
組織委は23日、今月4日から22日までの冬季五輪の新型コロナウイルス対策に関する状況を発表した。4日0時から22日23時59分の時点で、中国に入国した大会関係者は合わせて2586人だった。うち選手やチーム関係者が171人、その他のステークホルダーが2415人だった。税関で行うPCR検査で、陽性が確認された人は39人で、いずれもステークホルダーだったという。
「プレイブック」によると、医学的理由を除いて、全ての大会関係者は中国入国の14日前に新型コロナウイルスワクチン接種を完了していれば、隔離措置が免除されることになっている。入国後は、出国までの全プロセスを、完全に封鎖されたバブル内で宿泊地と試合会場および関連施設、試合会場が設置されている3地域のポイントとポイントだけを行き来するバブル方式で管理されることになる。
またバブル内において入国した大会関係者や中国国内の外国人に直接サービスを提供するスタッフは、毎日、健康モニタリングとPCR検査を受けることになる。バブル内のホテルや選手村からは、五輪専用車両での移動のみが許されており、バブル外の人と接触することはできず、当然ながら一般の人々と接触することもできない。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は最近、「新型コロナウイルス感染拡大の情勢が変化し続けるという大きなプレッシャーの中、北京冬季五輪組織委員会は効果的な対策を講じており、バブル方式は安全でスムーズに運用されている。行き届き、心のこもったサービスが行われており、国際社会から高く評価されている。IOCは、計画通り安全、かつ順調に大会が開催されると確信している。IOCは率先して、対策を実践し、中国入りする全ての関係者がプレイブックの規定を厳守するよう導き、促す」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年1月25日