国際オリンピック委員会(IOC)の認可を経て、北京冬季五輪組織委員会はこのほど、大会の最終版スケジュールを発表した。開会式は2月4日、閉会式は2月20日で、7競技、15種別、109種目が設置されている。スケジュールによると、大会最初の試合となるのは中国対スイスのカーリングの試合で、2月2日夜の開会式前に行われる。今大会最初の金メダリストは2月5日のクロスカントリー女子7.5キロ+7.5キロスキーアスロン決勝で誕生することになっている。一方、大会最後の金メダリストは15日後の20日に、クロスカントリー女子30キロマススタート・フリーで誕生することになっている。
2021年12月4日、河北省の張家口ゾーンにある国家クロスカントリーセンターで開催された「EXPERIENCE北京」シリーズのテストマッチ(写真提供・北京冬季五輪組織委員会)。
中国のウィンタースポーツ競技の実力が強化されているのを背景に、ウィンタースポーツの世界最高峰であるオリンピックの舞台に立つ中国選手をほぼ毎日目にすることができる。2月5日にはショートトラックスピードスケートの最初の金メダリストが誕生することになっている。武大靖選手率いる中国ショートトラックスピードスケートチームはまず、混合団体リレーに出場する。今大会から新たに採用された混合団体リレーは、中国が以前から得意とする種目だ。例えば、昨年10月に北京で開催されたスピードスケート・ショートトラック・ワールドカップ(W杯)第1戦で、中国は世界記録を塗り替えて金メダルを獲得した。
2021年12月4日、河北省の張家口ゾーンにある国家クロスカントリーセンターで開催された「EXPERIENCE北京」シリーズのテストマッチ(写真提供・北京冬季五輪組織委員会)。
舞台を氷の上から雪の上に移しても、中国選手のパフォーマンスには同じく期待が高まるばかりだ。今シーズンの各大会で、中国のフリースタイルスキー選手・谷愛凌(アイリーン・グー)選手は金メダル6枚、銀メダル2枚、銅メダル1枚と、絶好調のパフォーマンスを披露している。同選手はすでに北京に戻り、五輪出場に向けて最終調整を行っている。
今回の冬季五輪で、中国が初出場となる種目も多い。ゼロから始めて少しずつ経験を積み、毎回チャレンジするたびに、中国のウィンタースポーツの歴史が刻まれていくことになるだろう。
2021年12月18日、米カリフォルニア州マンモスマウンテンで開催されたDEW TOURスーパーパイプで、アイリーン・グー選手は2種目に出場し金メダルと銀メダルを獲得。画像は女子スキーハーフパイプで優勝しガッツポーズするアイリーン・グー選手(写真真ん中、画像はアイリーン・グー選手の微博公式アカウントから)。
北京冬季五輪には、各国(地域)のトップアスリートが集まるため、世界に素晴らしいウィンタースポーツの祭典を披露することになる。米国のスノーボード界のレジェンドであるショーン・ホワイト選手は、「こんなに大変な時期に冬季五輪を開催してくれる中国には感謝している」と話す。冬季五輪で金メダルを3回獲得している同選手は2月9日、男子スノーボードハーフパイプ予選に出場し、5回目となる五輪のスタートを切る。
首都体育館では2月8日フィギュアスケートの男子シングル・ショートプログラムが、10日には男子シングル・フリーが開催される。日本のエース・羽生結弦選手が五輪3連覇を達成できるかに、世界が注目している。
4年前の平昌オリンピックで、チェコのエステル・レデツカ選手は、アルペンスキー女子のスーパー大回転とスノーボード女子のパラレル大回転で優勝。冬季五輪史上初めて2つの異なる競技で金メダルを獲得した初めての女性となった。北京冬季五輪で、同選手は再び二刀流に挑み、素晴らしい活躍に期待が高まっている。
19日間の熱戦で、金メダル109人が誕生することになっており、北京冬季五輪からは、絶対に目が離せない。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年1月25日