「一帯一路」ニュースネットワーク

「一帯一路」ニュースネットワーク>>ニュースルーム>>北京冬季五輪

人民大会堂で「縁日」 冬季五輪貴賓への中国式「おもてなし」

2月5日(中国の旧正月5日目)、北京の人民大会堂で特殊な新春「廟会」(縁日)が開催された。同日昼、中国の習近平国家主席と彭麗媛夫人は、人民大会堂の金色大庁で、北京冬季五輪開会式に出席した各国貴賓のための歓迎レセプションを催した。ホスト国としてのおもてなしの意味を込めて、中国側は特別な「縁日」を用意した。中国新聞網が伝えた。

モナコ公国のアルベール2世大公は「麺塑」で作られた「ビン・ドゥンドゥン」をもう1つ所望

人民大会堂東ホール入口前のスペースでは、無形文化遺産の継承者8人が凧や麺塑(小麦粉細工)、剪紙(切り紙細工)、中国結びなど伝統工芸の展示や実演を行った。麺塑ブースの展示品の8割は、第3代継承者の郎佳子彧さんが作ったもので、伝統的な要素と現代的な要素を融合した様々な作品が展示されていた。郎佳子彧さんは各国貴賓に麺塑文化を説明できるよう、あらかじめ通訳に専門用語の英語訳を教えてもらっていた。郎佳子彧さんの披露した中国伝統の絶技に、貴賓たちの多くが足を止めて見入っていた。モナコのアルベール2世大公もすぐに釘付けになり、郎佳子彧さんと通訳から詳しい説明を聞いた。かわいい冰墩墩(ビン・ドゥンドゥン)には誰も抗えない。アルベール2世大公は職員からビン・ドゥンドゥンの人形を受け取り、自らの手で白い目をつけて完成させると、朗らかに笑った。アルベール2世大公は笑みを浮かべながら、「もう1つ作ってもいいだろうか。子供が双子なので、おみやげのビン・ドゥンドゥンが1つだけでは具合が悪いので」とスタッフに語った。

剪紙で各国貴賓のシルエットを数分で完成

2月5日、人民大会堂で各国貴賓をもてなすために開かれた特別な「縁日」(主催者より提供)

剪紙(切り紙細工)のブースに立っていたのは、北京の剪紙無形文化遺産継承者で、中国「十大神剪」と呼ばれている徐陽さん。徐さんは、「冬季五輪を喜んで迎えることと、春節(旧正月、2022年は2月1日)を祝うことが2大テーマ」と記者に語った。ブースに飾られた「ビン・ドゥンドゥンの歓迎」という作品は「団花」と呼ばれる花のデザインで、花芯の部分にビン・ドゥンドゥン、その上にある花びらには虎をイメージしてデザインした「春」の字があしらわれている。その下に花芯を囲むようにして配された5種類の花型は、満開の花が立春と新春に五大州の貴賓を喜びとともに迎えることを象徴している。この精緻で美しい「ビン・ドゥンドゥンの歓迎」は各国の貴賓への贈り物にもなった。

ビン・ドゥンドゥンと雪容融(シュエ・ロンロン)以外にも、冬季スポーツ種目のピクトグラムや、万里の長城や天壇など中国伝統文化の要素を取り入れた切り紙細工もあり、冬季五輪の開催を喜び、幸福な生活を期待する中国国民の心情が表現されていた。

また、徐さんはブースに立ち寄った各国貴賓のシルエットを数分で切り出し、プレゼントした。オーダーメイドのシルエット切り絵を素早く切り出してみせることで、驚きと喜びを届けると同時に、見事な腕前もしっかりと披露した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年2月7日