習近平国家主席は6日、北京の人民大会堂で各国首脳と相次いで会談した。モナコ公国の元首であるアルベール2世大公は習主席に「平和と団結を呼びかける中国の力強いメッセージを全世界が聞いた。これはまさに現在世界が差し迫って必要としていることだ」と語った。中央テレビニュースが伝えた。
北京冬季五輪は世界規模のスポーツの祭典であり、重要なホームグラウンド外交の場でもある。この日、習主席は8人の外国首脳(アジア4人、欧州3人、南米1人)と相次いで会談した。これに先立って会談した外国の政界の要人12人と合わせると、二者会談は計20回に上った。会談での重点議題の1つが、新型コロナ対策協力だった。モンゴルのオヨーンエルデネ首相は、同国の感染状況が最も深刻だった時期に中国側が行った迅速なワクチン支援に心から謝意を表した。また、経済発展は「グリーン」を基礎とするべきという認識は国際社会に広がりつつある。同日行われた8回の会談の報道発表では、「グリーン」という言葉が8回使用された。シンガポールとのグリーン発展協力の深化、中国・パキスタン経済回廊におけるグリーン・健康・デジタル回廊建設、キルギス産の良質なグリーン農業関連商品の輸入拡大といった具合に、グリーン発展という鮮明なメッセージを世界に伝えた。
「新春会談」は冬季五輪を機会としたものでもあり、協力の大計を話し合うためのものでもあった。
■キーワード1「戦略」
2月4日午後、習主席はプーチン大統領と中露関係や世界の戦略的安全保障・安定に関わる一連の重大な問題について、踏み込んだ、十分な意見交換を行った。プーチン大統領は露中関係の戦略性がかつてなく高まっていることを指摘した。他の首脳との会談では「戦略的相互信頼」、「戦略的連携」、「戦略的パートナー」という言葉も多用された。
■キーワード2「発展」
昨年9月、習主席は第76回国連総会で、より力強く、グリーンで、健全な世界の発展の実現を後押しすることを目的に、グローバル発展イニシアティブを初めて打ち出した。ここ数日間の会談で、習主席はグローバル発展イニシアティブの実行を共に後押しすることを提唱。各国首脳は次々に積極的な支持を表明した。
■キーワード3「協力」
実務協力は喜ばしい大きな成果を挙げた。会談では、長く準備されてきた数多くの象徴的な大型プロジェクトが合意または進捗が見られた。中露は経済、貿易、投資、エネルギー、スポーツなど20件近くの協力文書に調印した。中国はロシア、エクアドル、アルゼンチンなどと共同声明に調印し、タジキスタンと2025年までの「経済貿易協力計画」に調印した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年2月8日