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冬季五輪雪上競技の開始前、雪面の「検温」をするわけは?

冬季五輪の雪上競技が始まる前に、気象担当者は検温器のような携帯型雪温度・状態観測装置によってコースの状況をチェックすることになっている。しかし彼らはスキーコースの検温を行っているのではない。この装置は雪面の状態を自動的に識別できる。北京日報アプリが伝えた。

屋外では温度や風速などの気象要素により、雪面が異なる形態を見せることがある。冬季五輪スキージャンプやアルペンスキーなどの雪上競技では、異なる雪面の温度とコンディションにより選手が異なる感覚を受け、競技の成績に直接影響が及ぶことがある。

中国航天科工二院23所航天新気象公司が設計した携帯型雪温度・状態観測装置は、手を上げるだけで雪面情報を取得できることを実現した。装置には赤外線検温、エリアアレイレーザー測距、スマート画像、環境光モニタリングなど複数の高精度センサーが搭載されている。粉雪、凍雪、しまり雪、ざらめ雪の4種の状態を自動的に識別するとともに、雪のリアルタイムの検温を行える。

雪温度・状態観測装置のスマート画像センサーの構造光三次元視覚は、装置が雪の状態を自動的に識別するための秘訣だ。その原理はこうだ。コード化された光学デザインを検査待ちの雪面に投影し、デザインの変形状況と測距情報を結びつけることで、検査エリアの平面・深度情報を導き出し、雪面の三次元形状を構築する。さらに人工知能技術により特徴分析とモデリングを行うことで、被検査物の性状を識別できる。この装置はさらにブルートゥース及び5G通信、リアルタイム測位、オンライン地図座標データレビューをサポートする。ワンキーでデータメッセージの作成、画像のキャッチができ、会場の精密観測の需要を満たせる。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年2月9日