中国の谷愛凌(アイリーン・グー)選手(18)は、8日に行われた北京冬季五輪フリースタイルスキー女子ビッグエアで金メダルを獲得した。米国生まれだが、中国代表として出場しているアイリーン・グー選手は、中国のネットユーザーからの祝福を受けているほか、「CNN」や「ニューヨーク・タイムズ」といった米国メディアの注目も浴びている。
試合前、ニューヨーク・タイムズは、「今大会で、アイリーン・グー選手は金メダルを3個取る可能性がある。しかし、彼女にとって、米国と中国という超大国の間で日に日に深まる溝を乗り越え、冬季五輪の地政学トラブルを飛び越えて着地を成功できるかというのが、最も難しいスキルとなるだろう」と報じていた。
ニューヨーク・タイムズのそのような「心配」について、アイリーン・グー選手は、「私は高さ7メートルのハーフパイプでバックフリップを決めることができる。それは政治のためではなく、人類の限界に挑戦して、人と人を結ぶため」とコメントした。
8日の記者会見で、アイリーン・グー選手は、自分の国籍と中米問題に再び触れ、「ずっと私を応援してくれている米国と、米国チームにはとても感謝している。同時に、中国でもたくさん応援とサポートを受けているので、中国と中国チームにもとても感謝している。スポーツは全ての人を団結させることができると思っている。スポーツと国籍を関係付ける必要はない。私達みんなは、人類の限界を広げ続けるためにここいる」と語った。
さらに、「毎年、約3割の時間を中国で過ごしている。私は中国語も流暢。母親が北京出身で、祖母も北京に住んでいる。実は、ジャンプ台のてっぺんから北京の家が見える。中国のグルメが大好きで、祖母が作ってくれる料理も大好き。冬季五輪で提供されている中国料理も好き」とし、「私は米国にいる時も、中国にいる時も伸び伸びできる。スポーツというのは、人類を団結させるためのものであって、分断させるためのものではないと思っている」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年2月10日