冬季五輪の幕が上がり、世界の視線が北京に注がれている。人々は冬季五輪のもたらす喜びと情熱を感じるとともに、「世界中の友人を歓迎し、2022年に北京で会いましょう」という「冬季五輪の約束」が果たされるのを目の当たりにした。法治日報が伝えた。
■温もりと友情と団結を伝える
海外の複数のSNSでは、多くの外国選手が競技場内外で見聞きした事をアップし続け、数多くのフォロワーの注目を集めている。ドイツのレオン・フォッケンシュペルガー選手は、開会式に入場する際の動画を自身のSNSアカウントで公開した。動画では入場時に手を振り続け、開会式のスタッフと「グータッチ」もしており、「開会式のことは一生忘れないだろう」と記した。ファンからは北京での好成績を祈るコメントが寄せられた。
北京冬季五輪の開幕以来、このような心温まり、友情と団結を伝えるエピソードがすでに多く生まれている。多くの選手達が、中国で出会った全ての物事を大いに享受し、これに感謝しており、笑顔で手を振ってくれるボランティアにどれほど出会うかを数えることが日々の最大の楽しみだとしている。ネットユーザーが熱心にコメントしているように、全ての愛は北京冬季五輪のために集まっているのだ。
■ポジティブなエネルギーに満ちたマスコット
2月8日、北京冬季五輪のマスコットのビン・ドゥンドゥン(撮影・季春鵬)。
北京冬季五輪の公式マスコット「氷墩墩(ビン・ドゥンドゥン)」は無数の人々を夢中にさせ、飛ぶように売れて品切れに。国内でも国外でも、ビン・ドゥンドゥンは入手困難になっている。
パンダをイメージしてデザイン・制作された「ビン・ドゥンドゥン」には温厚、ずんぐり、可愛いという意味があり、パンダの全体的なイメージと一致し、冬季五輪選手の強壮で力強い身体、粘り強い意志、人々を奮い立たせるオリンピック精神を象徴している。
「ビン・ドゥンドゥンは、中国の特色ある文化と現代科学技術の融合を象徴しており、新型コロナウイルスのパンデミックを背景に『共に未来へ』向かう世界各国の人々の共通の願いとも合致している。さらには、スポーツ活動を通じて交流を促進し、友情を増進し、粘り強い進取の精神を培い、世界の団結・平和・進歩を実現するというオリンピック・ムーブメントの最高目標とも一致していると言える。人気を博すのも当然だろう」。北京体育大学冬季オリンピック文化研究センター所長、北京冬季オリンピック文化・冬季スポーツ発展研究拠点首席専門家の鄒新嫻氏はメディアの取材にこう語った。
冬季五輪文化を伝える存在であり、中国と外国の対話の使者でもあるビン・ドゥンドゥンは、中国人に大いに愛されているだけでなく、外国人からも高く評価されている。
ビン・ドゥンドゥンの虜になった選手や記者、関係者は少なくない。日本テレビの辻岡義堂アナウンサーも、ビン・ドゥンドゥンのおかげで中日両国のSNSでブレイクした。辻岡アナは北京冬季五輪の取材時にビン・ドゥンドゥンのTシャツを着て、記者証のネットストラップの両側にビン・ドゥンドゥンのバッジをたくさんつけ、手にもビン・ドゥンドゥンのぬいぐるみを持っており、日本のネットユーザーからはビン・ドゥンドゥンが売り切れたのは「全身ビン・ドゥンドゥン」の辻岡アナのせいだと揶揄されている。
■国際社会の自信を結集
今回の冬季五輪では91ヶ国・地域から3000人近くの選手が「夏季・冬季五輪開催都市」に集まり、五輪旗の下、同じ場で競技し、スポーツのもたらす喜びと情熱を分かち合っている。各国の選手達は、オリンピックモットーである「より速く、より高く、より強くーーより団結」の意味を競技場で示すだけでなく、競技場外の一つ一つの交流を通じて、壁を取り払い、友情を深めている。オリンピック・ムーブメントの魅力はまさにここにある。
そして世界各地でも、熱い心を持った人々が北京冬季五輪の成功を祈っている。日本の松山バレエ団の清水哲太郎総代表と森下洋子団長は、所属ダンサーと共に「共に未来へ」と題するビデオメッセージを制作し、北京冬季五輪にエールを送った。ビデオメッセージの中で彼らは、「2022年、希望あふれる年が始まりました。中国が全世界の人類に美しい、素晴らしい影響を与える年が始まったのです」とし、北京冬季オリンピック・パラリンピックの成功を祈り、共に未来へ向かうことを呼びかけた。
様々な雪の結晶が北京に集まり、人類共通の1つの雪の結晶となる。北京冬季五輪開会式のこの象徴的意義を持つ心温まるシーンは、世界各国の人々の普遍的な心の声を生き生きと描き出した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年2月10日