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五輪選手に贈られたギフトの中にあった心温まるサプライズとは?

スキーのジャマイカ代表選手が最近、北京冬季五輪で配布されたギフトをネット上で紹介し、その中に入れられていた中国の子供たちが描いた絵が、中国の多くのネットユーザーたちの間で驚きを与えると共に話題となっている。各選手に配布される五輪ギフトセットには、大会マスコット「氷墩墩(ビン・ドゥンドゥン)」や春節(旧正月)を祝うちょうちんのほか、世界に1枚だけの手描きの絵という心温まるギフトも入れられていたのだ。報道によると、北京冬季五輪組織委員会はスペシャルギフトとして、遠く海外からやって来る代表選手に贈るために、3ヶ月かけて、中国各地から、青少年が描いた冬季五輪をテーマにした絵7500作品を集めたという。

これらの絵が多くの選手を感動させている。例えば、ジャマイカの選手は絵に添えられていたメールアドレスを目にし、中国の子供にメールで感謝の気持ちを伝えると共に、自分が出場している試合を見てほしいと伝えたという。

高い山の上に立つ女性スキーヤーが描かれた絵を受け取ったオーストラリアの女性選手は記者会見で、この手描きの絵について言及し、「アスリートとして、最も価値があり、やりがいを感じるのは青少年に啓発を与えることだ。いつでも見ることができるように、この絵を部屋の壁に飾るつもり」と語った。

河北日報の報道によると、これらの絵画作品は2021年9月から展開された北京2022年冬季オリンピック・パラリンピック青少年絵画作品募集キャンペーンの応募作品。

中国全土の小中学生が北京2022年冬季オリンピック・パラリンピック関連の知識や競技のほか、春節や万里の長城といった中国の伝統文化や地域の特色をその要素として、「卓越性、友愛、尊重」というオリンピックの3つの価値、「勇気、強い意志、インスピレーション、公平」というパラリンピックの4つの価値及び「世界平和、友情、団結」をテーマにして絵画作品を作成した。

募集活動では、中国全土の障がい児を対象に、絵画作品2022作品も募集された。子供たちは国際パラリンピック委員会(IPC)公認の教育プログラムコンセプト「I’m POSSIBLE(できるようになる)」をテーマに絵画作品を作成した。作品の多くがパラリンピックに出場する選手のポジティブで必死に頑張る精神を表現しており、全ての選手がポテンシャルを十分に発揮できるようエールを送り、パラリンピックスポーツが全ての人のために平等な機会を作り出し、包括的な世界を作ることを願う思いが込められている。

そしてサプライズギフトである絵を受け取った選手たちが、次々とその作品をSNSなどで紹介し、その喜びを伝えている。

チェコの選手は、絵の写真をアップし、「全てに感謝している。ここにいる今の気持ちは言葉で伝えきれない」と綴った。

スノーボードの中国代表・蔡雪桐選手が受け取った絵。

選手たちは中国の子供たちの熱意に感動し、一方、中国の子供たちの心にも五輪への愛の種が植えられた。世界の一流選手と中国の子供が、アイデアと祝福の気持ちに満ちた絵を通じて結ばれ、互いに真摯な友情と五輪に対する熱い思いを伝え合っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年2月11日