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ナイフでも切れないスピードスケートウェアはメイド・イン・チャイナ!

北京冬季五輪のスピードスケートショートトラックの混合リレー決勝戦が5日夜に行われ、中国が優勝して今大会初の金メダルを獲得した。選手たちがつけていた白いグローブは、山東建華中興グローブ股份有限公司と安踏集団が協力して生産したものだ。「経済日報」が伝えた。

冬季五輪の競技場で多くの中国選手が着用するナイフでも切れない素材のスピードスケートウェアも、山東建華中興グローブ股份有限公司が生産したものだ。同社が開発した軽くて薄い複合材料は、スピードスケートウェアの生産で最も難しいところの切れないという問題を攻略した。

同社の陳建華会長は取材に、「テストを繰り返して当社が開発したこの切れないショートトラックのレーシングスーツは、品質的に海外の一流メーカーに全く引けを取らないが、コストは海外製品の半分以下だ」と述べた。

北京冬季五輪の準備を着実に進めるため、同社は重要科学技術イノベーションプロジェクトである冬季五輪プロジェクトを立ち上げ、その中の1項目として切れないショートトラックのレーシングスーツ開発に取り組んできた。

プロジェクトのため、同社はイノベーションチームを立ち上げ、北京大学の代国亮博士と共同で軽く薄く切れないウェア用の複合材料を開発し、異なる繊維を混紡する技術によりブレークスルーを達成した。しかし材料の優れた特徴である切れないというのは、裁断が難しいという別の問題をもたらした。

チームは最初、従来のダイカットを採用したが、裁断出来なかった。電気裁断機を採用すると、布地にしわが寄って、裁断したパーツの変形や伝線などの問題が起きた。テストを繰り返した結果、最終的にレーザー裁断機を採用することが決まった。

裁断エリアでは、レーザー裁断機がコンピューターの設計図に従って裁断し、ウェアの輪郭を切り出していく。試着したショートトラックの選手は、「このウェアの布地はきめが細かく、着ていて非常に心地よいし、空気抵抗が小さく、ラストスパートで加速するときのストレッチ性もよい。練習や試合で他の選手とぶつかっても、切れない設計なのでしっかり保護してくれる」と話した。

同社にはこのようなハイテクを駆使した製品が他にもたくさんある。陳氏は電熱スキーグローブを見せながら、「このグローブは氷点下30-40度の環境で5時間以上使用できるもので、毎年1万セット以上輸出され、年間の売上高は700万元(1元は約18.2円)に達する。テクノロジーによるイノベーションを通して、当社は防火や防刃・穿刺対応などの機能を備えたグローブも開発している」と説明した。

また陳氏は、「今回、当社は再び五輪の高速列車に乗ることができた。切れないスピードスケートウェアの生産が始まってから、年間の売上高は2千万元に達する見込みだ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年2月16日