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北京冬季五輪、CO2製氷技術を採用 どんな意義があるのか

グリーンであること、それは2022年北京冬季五輪・パラリンピックの理念の1つだ。中国は今回、先端の科学技術を広範囲に応用して、冬季五輪がより環境にやさしくよりグリーンになるようサポートし、世界中の注目を集めた。国際オリンピック委員会(IOC)の製氷技術顧問を務めるアーサー・ギルバート・サザーランド氏はこのほど行われたメディアブリーフィングで、「北京冬季五輪の二酸化炭素(CO2)製氷技術が世界中に伝わることを願う」と述べた。経済日報が伝えた。

北京冬季五輪の氷上競技会場では、CO2遷臨界直接冷却製氷技術が大規模に使用された。五棵松アイススポーツセンターの標準サイズのアイスホッケーリンクは、中国で初めてこの技術を採用して製氷したアイスホッケーリンクになった。

従来の製氷方法に比べ、CO2直冷製氷システムには優れた冷却機能が備わり、CO2がリンクの冷却コイルまで直接運ばれて熱交換が行われるため、伝熱性能が高く、製氷システム全体の熱交換率がより高いという特徴がある。氷面の温度を一定に保つことができ、氷面の質がより高くなり、場所によって温度が異なるということがなくなる。これは氷上イベントでは非常に重要なことだ。

より重要なのは、CO2製氷は環境保護につながり、汚染が排出されないことで、環境汚染が発生していた従来の製氷方法と異なり、CO2排出量がゼロに近い。この技術によって北京五輪全体のCO2排出量を削減できる。北京五輪のアイスリンク15面のうち7面でこの技術が採用されており、自動車約3900台近くが一年間に排出する量に相当するCO2を削減できるという。

冬季五輪競技会場の製氷技術プランの選択及び配置の最適化から、テクノロジー、省エネ、低炭素という一連の理念を深く感じ取ることができる。氷と雪の一大イベントにおいて、中国は情熱とスポーツの祭典を世界に届けただけでなく、五輪の細部を通じてスポーツの背後にあるグリーン・持続可能な発展の理念も世界中に発信している。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年2月16日