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氷点下30℃でも大丈夫! 冬季五輪の新エネ車バッテリーの凄さとは?

今回の冬季五輪で忙しく動く新エネ大型、中型、小型バスが、なんと2月の寒風が吹きすさぶ燕山に安定的に入った。冬季五輪の新エネ車は氷点下30℃の極寒に対応し、低温環境で始動し、長距離を走り、効果的に使用できなければならない。また河北ゾーンの山間部を中心とした地形を十分に考慮し、山道や氷雪路面における自動車の安全走行の問題や、電動を中心とする新エネ車のスマート化の程度が一般的に低いという問題を解決しなければならない。経済日報が伝えた。

極寒の環境下における電気自動車の充電が困難で、始動できないといった問題を解決するため、国家重点研究開発計画「新エネ車」重点特定プロジェクト「高性能完全電動大型バス動力プラットフォームキーテクノロジー及び完成車の応用」のサポートを受け、北京理工大学が中信国安盟固利動力科技有限公司、北京理工華創電動車技術有限公司、北汽福田汽車股份有限公司など複数会社の優位的研究開発資源を集め、全天候バッテリー技術の研究開発及び完成車の集積開発を刷新した。

全天候バッテリーシステムとは何か。分かりやすく説明すると、低温環境下であってもバッテリーが残されたわずかなエネルギーだけでスピーディに自身を加熱することができる。プロジェクトチームは4年間の持続的な技術の研究開発を経て、全天候バッテリー技術の原理検証を行った上で、全天候バッテリーシステム、スマート完成車コントローラー、動力バッテリーワンキー加熱制御システム、低温エンタルピー増大エアコン、航空機用エアロゾル車体保温材料など複数の画期的な製品を集積した。北京理工大学電動車両国家プロジェクト実験室の林程副室長は、「当実験室は共同で開発したリチウムイオン動力バッテリーシステム製品は、エネルギーが175Wh/kgを突破し、冬になると電気自動車の航続距離が急激に減り、始動できないといった数多くの難題を完全に解決し、電気自動車の全天候運行モードを実現した」と述べた。

内蒙古(内モンゴル)の極寒環境の現場で行われたテストのデータによると、全天候新技術システムを搭載した福田12メートル電動大型バス、宇通7メートル中型バス、北汽新エネ電動小型バスの3タイプが、6分急速自動加熱・始動を実現した。1分当たり5℃以上のペースで温度を上げ、低温始動時のバッテリー加熱のエネルギー消費は5%以下。車両の走行中に再びバッテリーを加熱する必要はない。福田バスの低温エンタルピー増大エアコンの加熱試験では、30分内に車内全体の気温が氷点下30℃から19℃に上がった。一方で、現在のガソリン車のヒートポンプエアコンは、氷点下15℃になると始動できない。実地テストにより、今回の全天候バッテリー及び3種の新エネ車は極寒環境に耐え切り、各種テスト作業が順調に完了した。

冬季五輪の「デビュー」は始まりに過ぎない。中国が独自に研究開発した高性能全天候バッテリーシステムは、電気自動車の広大な南方・北方地域への推進・拡大を促進し、五輪の「グリーン」という理念を各家庭に浸透させていくだろう。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年2月16日