国際オリンピック委員会(IOC)の第139回総会が19日、北京で開かれ、IOCのトーマス・バッハ会長はその席で、中国国民に向けてオリンピックトロフィーを授与し、2022年北京冬季五輪開催への支持に感謝を示した。人民日報が伝えた。
バッハ会長はトロフィー授与にあたり、「中国国民の支持がなければ、2022年北京冬季五輪はこれほど素晴らしいレベルでの開催とはならなかっただろう。バブル内での開催ではあったが、我々は中国国民の支持を感じることができた」とした。
またバッハ会長は、「我々は温かさと活力、情熱と支持を感じることができた。様々な業界や異なる年代に生まれた中国の人々、及び中国の文化界関係者やアーティスト、科学者、エンジニア、学生と数多くのボランティアの人々が、アスリートと我々を非常に温かく歓迎してくれた。そして今回の冬季五輪の成功のために力を注いでくれた」とした。
バッハ会長は最後に、「本当に心が温まる思いをした。そしてこれこそが北京冬季五輪を成功に結び付けた最も重要な点だろう。私はここに、今日IOCは中国国民に対し、オリンピックトロフィーを授与することを喜びとともに宣言する」とまとめた。
またこの日の総会では、北京冬季五輪組織委員会とIOC北京冬季五輪 ・パラリンピック調整委員会のサマランチ・ジュニア委員長が総会に対して報告を行った。総会は北京冬季五輪の開催成功と、北京冬季五輪組織委員会がアスリートと冬季五輪に関わる全ての人々に対し、優れたサービスを提供したことに感謝した。
オリンピックトロフィーは近代オリンピックの創始者であるピエール・ド・クーベルタン氏が1906年に創設し、IOCが毎年、オリンピックのスポーツ発展に積極的な貢献をおこなった組織や教会に授与している。2008年北京五輪の際も、IOCは開催国である中国にオリンピックトロフォーを授与した。(編集TG)
「人民網日本語版」2022年2月20日