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中ロ研究チーム、低価格・高効率の新型水素エネルギー材料を開発

中国とロシアからなる科学研究チームはこのほど、低価格で環境にやさしい方法により広く使われている光触媒材料を処理し、太陽光を水素エネルギーに変換する効率を大幅に上げた。これに関連する研究は最新号の「Applied catalysis B:Environmental」に掲載された。科技日報が伝えた。

ロシアのトムスク工科大学、中国の石河子大学と武漢地質大学の科学研究者が協力し、窒化炭素(重要な光触媒材料)のミクロ構造を変える方法を発見した。高温環境で水を使い窒化炭素を処理することで、酸素分子を含む多孔質ナノ層を形成できるというのだ。

トムスク工科大学化学・バイオ医学技術研究学院のラウル・ドリッグス教授は、「窒化炭素は前途のあるローコストな材料で、尿素またはその他の窒素炭素化合物の高温反応により容易に合成できる。蒸気と高温光触媒処理により、低スループットの厚い層を非常に薄い層に分解できる。これらの超薄い層は太陽光を利用した水素製造の面でより高い性能を持つ」と述べた。

ドリッグス教授はまた、「新たに開発されたこの材料は、可視スペクトルでの性能がより高く、エネルギー効率を大幅に高められる。原子レベルのコンピュータ計算により、研究者は加工後の窒化炭素に独特な性質が生じる原因を明らかにできる。研究者はさらに、材料の水素燃料の製造を条件とする時間推移に伴う安定性を調べた」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年6月9日