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中国5月の輸出入成長率が大幅に回復上昇したのはなぜか

5月には中国の対外貿易の成長率が大幅に上昇し、4月の低迷を一掃した。これについてアナリストは、「中国国内の物流が徐々に回復するにつれ、中国の対外貿易はこれから競争力が顕在化し続けるだろう」との見方を示す。

税関総署が9日に発表した最新のデータによれば、5月の輸出入額は前年同期比9.6%増加し、4月の増加率は0.1%にとどまった。昨年5月の輸出入額は同26.9%増の3兆1400億元(1元は約20.1円)となった。これほど高い昨年の基数の上にさらに9.6%の成長を遂げた今年5月の対外貿易は、「目覚ましい成果」を上げたと言える。

中国社会科学院世界経済・政治研究所の高凌雲研究員は、「5月の輸出入増加率が大幅に上昇したのは、物流が徐々に回復していることと直接関係がある。これまでは感染症の影響により、多くの対外貿易企業が商品を生産しながら物流がストップしているため引き渡しすることができなかった。その後、政府が対外貿易安定政策を集中的に打ち出し、一部の主要な港湾が徐々に積み卸しや積み替えを再開し、通関の効率も大幅に高まった。倉庫に積み上がっていた商品が輸送されるようになり、それにともなって5月の対外貿易データも大幅に改善した」と述べた。

対外貿易データ発表の前日に開催された国務院常務会議は、すでに打ち出した対外貿易安定・外資安定政策を実施すると同時に、さらに支援を強化しなければならないことを明確にした。その中には、港湾の積み卸し・積み替えと通関効率の加速的向上、国際産業チェーン・サプライチェーンの安定維持、港湾に関わる費用徴収の段階的減免の検討などが含まれる。

高氏は、「対外貿易安定政策の効果は6月にさらにはっきり見えるようになるだろう。中国の対外貿易の良好な状態はこれからも持続するだろう」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年6月10日