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習近平国家主席「平和を大切にし、維持してこそ、平和への希望がある」

習近平国家主席は22日、BRICSビジネスフォーラムの開会式にオンライン形式で出席し、「時代の潮流を把握し、明るい未来を築く」と題する基調演説を行った。新華社が伝えた。

習主席は「国際情勢が目まぐるしく変化しても、開放的発展という歴史の大勢が変わることはなく、協力して共に試練を迎え撃つという願いも変わることはない。我々は浮雲が視界を遮ることを恐れず、歴史の発展の法則を正確に認識し、特定の時期の個別の出来事に惑わされず、リスクを恐れず、勇敢に試練に立ち向かい、人類運命共同体の構築という目標に向かって果敢に前進する必要がある」と述べ、以下の必要性を指摘した。

(1)我々は団結・協力して、世界の平和と安定を共同で維持する必要がある。覇権主義、ブロック政治、陣営対立が、平和と安全をもたらすことはなく、戦争と衝突を招くだけであることは、痛ましい歴史が物語っている。誰もが平和を大切にし、平和を維持してはじめて、平和への希望が生まれる。先般、私はグローバル安全保障イニシアティブを打ち出し、各国に共通、総合、協調的、持続可能な安全保障という考えの堅持、各国の主権及び領土的一体性の尊重の堅持、国連憲章の趣旨と原則の堅持、各国の安全保障上の合理的懸念への重視の堅持、国家間の溝や紛争の対話や協議を通じた平和的方法による解決の堅持、伝統的安全保障と非伝統的安全保障の統合的維持の堅持を提唱した。国際社会は、ゼロサムゲームを放棄し、覇権主義とパワー・ポリティクスに共同で反対し、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンという新しいタイプの国際関係を構築し、苦楽と安危を共にする共同体意識を確立する必要がある。

(2)我々は互いに助け合い、世界の持続可能な発展を共同で促進する必要がある。現在、世界の発展プロセスは深刻な打撃を受けている。世界の70ヶ国・12億人近い人々が、感染症、食糧、エネルギー、債務の危機に直面している。昨年、私はグローバル発展イニシアティブを打ち出し、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行を軸に、団結・平等・均衡・包摂的なグローバル発展パートナーシップの構築を推進し、貧困削減、保健、教育、デジタル・コネクティビティ、工業化などの分野で協力を全面的に推進するよう呼びかけた。食糧とエネルギーの分野で協力を強化し、安全保障水準を高める必要がある。新型コロナウイルスとの闘いにおいて積極的に協力を繰り広げ、発展途上国への薬品提供を増やし、パンデミックに対する勝利を一日も早く勝ち取る必要がある。人々の思いを自らの思いとし、世界の利益を自らの利益とし続けて、世界の発展が新たな時代へと邁進する後押しをし、各国の人々に幸福をもたらす必要がある。

(3)我々は同舟相救い、協力・ウィンウィンを共同で実現する必要がある。現在、一部の重要な産業チェーンとサプライチェーンが人為的妨害を受け、世界的にインフレが高止まりし、国際金融市場の混迷が続き、世界経済の回復の勢いは弱まり続けている。この肝心な時においては、同舟相救い、団結・協力することを堅持してはじめて、経済危機への勝利が可能となる。事実が繰り返し証明してきたように、制裁は「ブーメラン」や「両刃の剣」であり、世界経済を政治化、道具化、武器化し、国際金融・通貨体制の主導的地位を利用して恣意的制裁を加えることは、結果的に自他共に損害を与え、世界の人々に災いをもたらすことになる。

(4)我々は包摂的に、開放と融合を共同で拡大する必要がある。しばらく前から、経済のグローバル化は「逆風と逆流」に遭っている。国際社会は、世界経済が相互に隔絶した地域に分断されることを一様に懸念している。歴史に逆行して、他者の道を塞ごうとすれば、結局は自分の道を完全に塞ぐことになるだけだ。開放・包摂を堅持して、資本と技術が自由に移動し、イノベーションと知恵が大量に生じるようにして、世界経済の成長のための力を結集する必要がある。世界貿易機関(WTO)を中核とする多角的貿易体制を維持し、貿易・投資・技術障壁を取り除き、開放型世界経済の構築を推進する必要がある。「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」を堅持し、世界経済ガバナンスを強化し、新興国や発展途上国の代表性と発言力を高め、各国の権利の平等、ルールの平等、機会の平等を確保する必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年6月23日