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スマート博開幕 「可愛い気球」やダークファクトリーロボット…に注目

16:27, August 24, 2022 人民網日本語版

白くて丸々とした外観、空に浮かぶ雲と一緒に風を受けてゆらゆらと揺れる姿。中国国際スマート博覧会2022が22日に重慶市で開幕し、上海交通大学重慶臨近空間(地球に近い宇宙空間)イノベーション研究開発センターが独自に設計・開発した飛行船型気球「係留浮球」が最も注目を集めていた。

「可愛い気球」が上空でスマート博参加

「係留浮球」はそれほど大きなものではないが、活動を始めるとなかなかの働きをする。特に貨物輸送、環境モニタリング、緊急支援、エアーレスキューなどの面で極めて大きな役割を発揮する。直径わずか6メートルだが、30分以内で急速上昇の準備を整えられるだけでなく、ニーズに基づいて撮影機器、通信機器、環境関連機器など複数のペイロードを搭載することができ、設計上の最大高度300メートル、最大積載量13キログラム、通常の作業時の耐風レベル風力7(風速13.9-17.1m/s)と非常にハイスペックだ。「係留浮球」は、環境モニタリングと緊急支援で大きな役割を果たす。

この気球には長い滞空時間、無騒音、低エネルギー消費、大きな積載量といった特徴が備わり、同センターは中国移動通信(チャイナモバイル)、華為(ファーウェイ)、北京愛科迪通信技術股份有限公司などのリーディングカンパニーから高い評価を受けている。

中国初のダークファクトリー、働いているのはロボットだけ

今回の博覧会で、黒白ボーダーのつなぎを着た「安全担当者」が注目を集めた。小型のペット犬ほどの大きさのこの担当者は、中国初の「ダークファクトリー(人間がほとんど介在しない工場)」で24時間にわたって巡回検査や処理対応をするロボットだ。工場内で稼働する設備を自律的に点検し、データを記録し、問題があれば緊急対応を行い、作業効率を高める手伝いをしている。

上海臨港には、中国の自動車パワートレイン製造分野で初めての「ダークファクトリー」がある。機械加工設備、工程補助エンジン、フレキシブル対応トラス構造ロボットシステム、地上固定式ロボットシステムなどを擁するこの工場は、デジタル化とスマート化の各種手段を利用して、原材料から最終製品まで、工場で行われる加工、輸送、検査・テストのプロセスを全て人が一人もいない「ダークファクトリー」内で行うようにし、生産を完全に機械に任せ、人による操作を不要とし、真の意味での無人化を実現した。

AI心理ロボットが人の心を癒やす

「今日も元気にいきましょう!」。同博覧会で、上海交通大学人工智能研究院が開発したAI(人工知能)心理ロボットがこんな風に語りかけ、来場者とやりとりをしていた。利発な印象、穏やかな声のこのロボットは、瞬く間に来場者の心をつかんでいた。

このロボットはデジタル化心理プラットフォームと共同で、オフラインの行動データ収集、心理測定・モニタリング、心理カウンセリングを通じ、オンラインの心身健康モニタリング、心理・行動モニタリング、マンマシンシステムおよび専門家のカウンセリングと結びつけて、管轄エリア内の心理健康データサービスネットワークシステムを構築し、「心を癒やす専門家」として人々の間で大人気となっていた。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年8月23日