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村で武術ブームを巻き起こした一家 江蘇省

11:28, August 29, 2022 人民網日本語版

江蘇省邳州市劉荘村では、早朝6時になると、朝の陽光に照らされる田畑で、劉龍さん(35)が3人の子供を連れてランニングをする姿を見ることができる。劉さんらは林の中や麦畑を一目散に駆け抜けている。新華社が報じた。

宙返りの練習をする息子を見守る劉龍さん(右)(8月16日撮影)。

劉さんは武術愛好家。稽古をしている時に、自分の3人の子供も興味を示し、近くで動作の真似をしていることに気付き、一緒に稽古するようになったのだという。劉さん親子の「稽古場」というと、田畑や農道、家の庭などだ。拳法や宙返り、フィジカルトレーニング、負荷をかけての「馬歩」という鍛錬法など、3人の子供は全ての稽古をそつなくこなしている。

負荷をかけて「馬歩」をする劉龍さん(一番左)と子供3人(8月16日撮影)。

劉さんは、「武術の稽古に近道はない。やった分だけ、成長する。夏の一番暑い時期も、冬の一番寒い時期も稽古をしている。つらい稽古をしている子供を見て、僕も心が痛むが、稽古を通して子供が強い体を作り、メンタルを鍛え、武術の精神を体得することを願っている」と話す。

剣術の稽古をする劉さんの娘(8月16日撮影)。

子供と一緒に毎日武術の稽古をしている劉さんを見て、近所の人々は羨ましがり、自分の子供を劉さんのもとに連れて来るようになった人もいる。そして、劉さんは妻の顧丹丹さんと共に武術教室を開くようになった。毎週土曜日や夏・冬休みになると、子供たちが劉さんと一緒に武術の稽古をしており、うわさを聞きつけて他の省からやって来る子供までいるという。

娘に蹴りの仕方を教える劉龍さん(一番右、8月16日撮影)。

将来の夢について劉さんは、「子供が健康で、楽しく成長することを願っている。武術は僕たちの生涯の趣味で、今後は少し大きめの武術学校を開設して、一人でも多くの武術が好きな人と一緒に稽古ができるようにしたい」と語る。(編集KN)

子供たちと一緒に農道をランニングして、体を鍛える劉さん(8月16日撮影)。

畑の中で武術の稽古をする子供たちを見守る劉さん(手前、 8月16日にドローンで撮影)。

「人民網日本語版」2022年8月26日