家事ができる人型ロボット、85キログラムの荷物を背負うことができるロボット犬、ラテアートを作れるカフェロボット……世界人工知能大会2022が、9月1-3日の会期で上海市で行われている。会場にはロボットが次々登場して多彩な技を披露し、大勢の来場者の目を釘付けにしていた。
人型ロボット
人型ロボットはずっと注目されてきた分野だ。例年に比べて、今年はより細かい動きをするロボットが多い。ある展示ブースに登場した人型ロボットは複数の役割を兼ねていて、来客の出迎え、高齢者の付き添い、清掃などさまざまな応用サービスを提供するだけでなく、京劇を演じることもできる。スタッフの郭子琦さんによると、ここで展示しているロボットには関節が30個以上ある。関節の数が多ければ多いほど動きが滑らかになり、歌やダンスのほか、針の穴に糸を通すなどの非常に細かい動作も可能になるという。
AI消防救急ロボット犬
同大会にはロボット犬も登場した。説明によれば、これは中国初の産業用防水型ロボット犬でしっかりと階段を上り下りし、複雑な地形に対応し、強く引っ張られても倒れず、最大で85キログラムの荷物を背負うことができ、酸素ボンベなどの救援物資を背負って災害現場に駆けつけ、被災者や救援者を助けることが可能だ。すでに巡回検査にこのロボット犬を採用した変電所がある。
資料写真(撮影・宋寧華)
カフェロボット
メタバースカフェでは、「メタバース」コーヒーマシンがコーヒーを抽出しながらラテアートを作り、わずか1分余りで素敵な模様の1杯を完成させた。この「メタバース」コーヒーマシンは拡張現実(AR)技術を利用して注文を聞き、客の好みに合わせて模様を作ることができる。
国産AI絵画がインスピレーションを現実化
画家になりたいと夢見たことのある多くの人は、頭の中にある画面を形にしたいと思っても、絵が描けないから諦めてしまうことがよくあった。しかし今は、ディスプレーにいくつかのキーワードを打ち込めば、AI絵画ツールがあっという間に素晴らしい絵画作品に仕上げてくれる。
同大会では、AI芸術チームのブースに好奇心あふれる来場者が集まり、その中にはAI絵画に初めて挑戦したという人が少なくなかった。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年9月2日