5月17日、5G基地局に設備を設置し、調整を行う中国移動通信運城分公司の技術者。(撮影・常奇)
中国の5G商用化営業免許証が正式に発行されてから3年にわたり、基地局数が持続的に増加し、キーテクノロジーのイノベーションが新たな進展を遂げ、世界最大規模の5Gネットワークが構築された。人民日報が伝えた。
統計によると、中国のすべての地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市が2021年、5Gネットワークでフルカバーされた。98%の県庁所在地の市街地、80%の郷・鎮の市街地が5Gネットワークでカバーされた。
工業・情報化部(省)の最新の統計によると、今年7月末現在、中国で開設された5G基地局数は196万8000ヶ所、5G携帯電話ユーザー数は4億7500万人で、世界最大規模の5Gネットワークが構築された。3年間で開通した5G基地局は世界全体の60%以上、5Gネットワーク利用者は世界全体の70%以上を占めている。工業・情報化部は今年、通年で60万ヶ所の5G基地局の開設を推進する。
インフラ整備の加速を踏まえた上で、中国の5Gキーテクノロジーのイノベーションが新たな進展を遂げた。5G半導体、モバイルOSなどのキーとなるコア技術が、世界の先端レベルとの差を持続的に縮めた。中国移動は累計156件の5G国際標準プロジェクトを牽引し、3600件以上の5G特許を出願し、世界通信事業者の先頭集団を維持した。
これと同時に中国の5G産業チェーンが徐々に成長し、5G端末が急速に成熟してきた。2021年の中国の5G携帯電話出荷台数は前年比63.5%増の2億6600万台。今年4月に世界の5G端末モデル数が1334にのぼり、うち携帯電話は677だった。その中で、中国の携帯端末数はその80%以上を占める588だった。
5Gの広帯域、低遅延、同時多数接続といった特徴が、超高画質動画、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、AI(人工知能)などの技術と融合し、見る、聞くなどの消費分野をめぐり大量の革新的な応用シーンを生み出している。工業・情報化部の関係責任者は、「今後は5Gの個人応用のイノベーション、技術のブレイクスルー、エコシステム建設の推進に注力する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年9月1日