シロテテナガザル。(撮影・趙超)
国家絶滅危惧種科学委員会の設立40周年及び2021年度業務会議が6日に行われ、「2022年中国霊長類絶滅危機状況評価報告」が発表された。それによると、過去数十年間、中国に分布するシロテテナガザルとキタホオジロテナガザルが野生環境では確認されず、野生絶滅の判定基準に合致したという。広州日報が伝えた。
キタホオジロテナガザルのオス。(撮影・馬暁鋒)
キタホオジロテナガザルのメス。(撮影・馬暁鋒)
野生絶滅とは一種の保全状況であり、ある生物種またはその亜種が飼育・栽培下でしか確認されない場合、またはその個体群がかつての生息地で復活するには人為的な導入が必要である場合に野生絶滅と分類される。
キタホオジロテナガザル。(撮影・馬暁鋒)
評価専門家チームの代表で西北大学の李保国教授は、「研究者がシロテテナガザルの確認された分布地域と周辺地域の生息に適したエリアで系統的調査を行ったところ、野生環境で生息する個体群は確認されず、モニタリングでも鳴き声が確認されなかった。少なくとも10年以上は野生環境で鳴き声が確認されていない。また、キタホオジロテナガザルの確認された分布地域と周辺地域の生息に適したエリアで系統的調査を行ったところ、野生環境で生息する個体群は確認されず、モニタリングでも鳴き声が確認されなかった。少なくとも15年以上は野生環境で鳴き声が確認されていない」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年9月8日