【図でわかる】上海協力機構首脳会議について知っておきたい基礎知識

習近平国家主席は9月14日から16日にかけて、ウズベキスタン・サマルカンドで開催される上海協力機構（SCO）加盟国首脳理事会第22回会議（首脳会議）に出席する他、カザフスタンのトカエフ大統領、ウズベキスタンのミルジヨエフ大統領の招待に応じて、国賓として両国を訪問する。ここでは、SCOについての基礎知識を以下のようにまとめた。

■SCOとは何か？

創設日時：2001年6月15日、中国・上海で創設

加盟国：ロシア、カザフスタン、キルギス、中国、ウズベキスタン、パキスタン、インド、タジキスタン

創設時加盟国：中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン

2017年加盟：インド、パキスタン（イランは今年の首脳会議後に正式加盟。ベラルーシも加盟申請済み）

■上海精神

相互信頼、相互利益、平等、協議、多様な文明の尊重、共同発展の追求

■最高機関

加盟国首脳理事会：SCOの最高決定機関。毎年1回会議を開催し、全ての重要な問題を決定

■常設機関

事務局（北京に設置）

地域テロ対策機構執行委員会（ウズベキスタンの首都タシケントに設置）

■SCO協力の成果

規模：世界最大領域、人口最多の総合的地域組織

面積：加盟国の領土総面積はユーラシア大陸の5分の3以上を占める

人口：世界全体の半分近くを占める

GDP：世界全体の20％以上を占める

■経済・貿易協力

中国と各加盟国の貿易額：

2001年は120億ドル（1ドルは約142.4円）

2021年は3431億ドル。創設時の28倍。

中国の対加盟国直接投資は375億ドル以上（2022年6月末時点）

中国の対加盟国各種投資総額は700億ドル以上（2021年7月現在）

中国のSCO銀行連合体の枠組みでの融資は1500億ドル以上（2021年7月現在）

中国企業のSCO加盟国での請負工事は2900億ドル以上（2021年7月末現在）

中国ー中央アジア天然ガスパイプライン、中国ーキルギスタンーウズベキスタン道路、中国ーロシア同江鉄道橋、黒河道路橋などを建設

■安全保障協力

テロリズム、分離独立主義、過激主義に共同で打撃を与える事を基礎に、法執行上の安全、情報の安全、麻薬取締、マネーロンダリング対策、国際犯罪の取締りなど各分野へ発展

加盟国は合同テロ対策演習「平和の使命」をすでに10数回実施

■文化交流

SCO青年交流キャンプ、SCO加盟国児童絵画展、SCOインターナショナルチームチェスオンライントーナメントなどを実施

（編集NA）

「人民網日本語版」2022年9月15日