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カタールW杯で使われているサッカーボールはこの列車で運ばれたかも?

15:56, November 28, 2022 人民網日本語版

FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022が開幕し、浙江省の県級市・義烏市も世界の人々の視野に入るようになっている。「メイド・イン・義烏」がカタールW杯で注目の的となっているのだ。

開幕前、「カタールW杯の公式グッズの半分以上がメイド・イン・義烏」というトピックが注目を集めたほか、「義烏市は50日間で、カタールW杯のために10万個のサッカーボールを作った」というニュースもネット上で瞬く間に検索のトレンド入りした。

サッカーボールからブブゼラ、各代表チームのユニホームからトロフィーまで、多くの人が思いつくサッカーグッズのほとんどは、「メイド・イン・義烏」だ。

義烏市でW杯関連の商品を生産しているメーカーは今年、必要な量の商品を確保するほか、物流運輸を確保するために、時間との戦いを強いられてきた。

義烏市のあるサッカーボールメーカーの営業担当者は、「全体的に見ると、クライアントはブラジルやメキシコ、スペイン、フランスなどに集中している」と説明する。

これらの商品を国際市場にスムーズに輸出するためには、国際定期貨物列車「中欧班列」のサポートが欠かせない。中欧班列(義烏市)を例にすると、義烏市を出発して、8ヶ国を経由し、最速わずか14日間でスペインの首都マドリードに着く。海運と比べると所要時間は約半分となっている。同路線が開通してから現在までの9年間、アジアとヨーロッパの貿易の重要な輸送ルートとなってきた。義烏市からマドリードまでの「中欧班列」は1万3052キロメートルあり、新シルクロード経済ベルトを貫通し、現時点で最も長い「中欧班列」の路線となっている。今年に入り、中欧班列(義烏市)は前年同期比19.7%増の1423本運行されてきた。

陸上の「中欧班列」が運行されているほか、義烏市は今年、「カタールW杯」専用の海運路線も就航させた。出発地点に選ばれたのは世界一の貨物処理能力を誇る浙江・寧波の舟山港だ。カタールに輸送されるサッカーボールやフラッグといったグッズのほとんどは、貨物列車で寧波の港や上海の港に運ばれ、そこから船で輸送された。こうすることで、「鉄道+港+船+企業」のメリットが発揮され、商品の輸送効率が10%から20%ほど向上した。

サッカーボールやブブゼラといった商品を販売する企業の陳さんによると、「注文があった商品はほとんど出荷した。輸送効率が高いため、全体の売上高が前年比約30%増になっている」という。

義烏市は現在、同市と寧波の舟山港を結ぶシー・アンド・レール用の列車を1日に3本運行しており、1ヶ月当たり最多1万6000TEU(20フィート標準コンテナ換算)を輸送し、華東エリア最大のシー・アンド・レールターミナルの地位を確固たるものとしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年11月28日