中国銀行は3日、2022年第3四半期(7-9月)の中国人民銀行クロスボーダー人民元指数(BOC Cross-border RMB Index 英文略称CRI)を発表した。それによると、同期のCRIは前期比5ポイント(p)上昇の339となり、予測値を4p上回り、上昇傾向を維持した。中国新聞社が伝えた。
同指数から、国境を越えた物品貿易において人民元を使用する割合が上昇し続けたことがわかる。同期の人民元の対米ドル変動幅は9%を超え、四半期のレート変動幅としてはここ数年で高い水準になった。レート変動リスクが高まった影響で、より多くのマーケットエンティティが越境貿易で人民元建て決済を優先的に使用するようになり、物品貿易項目での人民元建て決済量が前期比で18%増加し、増加率は同期の国際収支統計による物品貿易輸出入総額の前期比増加率を約10p上回った。
同期には中国以外の147ヶ国・地域でクロスボーダー人民元顧客送金が行なわれ、前期よりも7ヶ国・地域多かった。中国周辺地域での越境人民元送金の規模が急速な拡大傾向を維持し、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の中国を除く加盟国の人民元顧客送金は前期比で7.5%増加し、ASEAN諸国は同7.3%増加、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国は同34.7%増加だった。こうした地域の人民元顧客送金増加率は世界全体での同増加率を上回り、世界における人民元の国境を越えた使用が活発な勢いを保つ上で牽引役を果たした。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月4日