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時代の大きな移り変わりを見守ってきた小さな乗車券

14:00, February 23, 2023 人民網日本語版

近年、ペーパーレス化した便利でスムーズな移動が徐々に普及している。中国の鉄道は現在、すでに電子乗車券のフルカバーを実現している。乗車券の「有から無」への新たな変化は、中国の鉄道サービスの持続的な高度化を示していると同時に、移動が日増しに便利になっていった時代の進歩も反映している。

中国の第1世代の乗車券は硬券で、縦はわずか2.5センチ、横は6センチ以下というものだった。出札係は乗車情報を手で書き込み、そろばんを弾いて乗車料金を計算する必要があった。この硬券の購入には5−10分かかった。硬券は使用されていた期間が最も長く、1990年代になりようやく徐々に歴史の舞台から姿を消していった。

1959年9月15日早朝、毛沢東主席(当時)は新しく建設された北京駅を視察した。出札係の賈根柱さんは毛主席に1枚の硬券を手渡した。この乗車券は、毛主席が初めて目にした新中国の第1世代乗車券でもあった。

1997年には、コンピューターで印刷された赤い紙の軟券の使用が広がった。出札係はキーボードで日付と列車番号を入力するだけで、乗車券を発行することができた。発行にかかる時間は数十秒に短縮された。2007年には、乗車券の情報を磁気記録する青いカード式の乗車券が登場し、自動改札機で使用できるようになった。

2011年6月からは、身分証明書をかざすことで改札を通れるチケットレスの時代が訪れた。身分証明書さえ持っていれば、自動改札機にそれをかざすことで改札口の出入りができるようになった。

乗車券の持続的な高度化、移動体験の持続的な改善は、中国の鉄道事業の力強い発展によるものだ。2021年末現在、中国の鉄道の営業距離が15万キロメートルを突破し、うち高速鉄道の営業距離は世界の3分の2以上を占めている。ピーク時は1日当たりで1万本以上の旅客列車が運行されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年2月22日