王毅中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)は10日、中国の仲介により北京で開いたサウジアラビア・イラン北京協議を終えた後、取材に対して今回の協議の重要な意義について語った。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王氏は、「サウジアラビア・イラン北京協議では重要な成果を得り、両国は国交回復を宣言した。これは対話の勝利であり、平和の勝利だ。現在の混乱し、不安に満ちた世界に対し、重大な朗報をもたらし、明確なシグナルを送った」とした。
その上で王氏は以下の3点に言及した。
第一に、この世界にはウクライナ問題だけではなく、他にも平和や民生に関わる問題が数多く存在し、国際社会が関心を示し、当事者同士が適時に、適切に処理する必要がある。
第ニに、問題がどれほど複雑で、挑戦が困難に満ちていようとも、相互尊重の精神で平等に対話を推し進めれば、必ずや互いに受け入れることができる解決方法を探し出すことができる。
第三に、中東は中東の人々にとっての中東であり、中東エリアの命運は中東各国の人々が掌握すべきだ。中東各国が独立自主の精神をさらに発揚していくことで、団結と協力を強化し、手を携えてより平和で、安定し、繁栄した中東を築き上げることができると信じている。
さらに王氏は、「今回の北京協議は中国とサウジアラビア、イランの3ヶ国の首脳の共通認識をベースに推し進められ、習近平国家主席はその当初から明確な支持を表明していた。今回の対話はまた『グローバル安全保障イニシアティブ(GSI)』を力強く実践する上での成功した実践となった。善意に基づき、信頼できる仲裁者として、中国側は主催者としての職責を忠実に果たす。我々は引き続き各国の要望に基づき、現在の世界におけるホットな話題を適切に処理するために、建設的な役割を発揮し、大国としての責任を示していく」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2023年3月11日