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【贈り物から見る習主席の外交ストーリー】景泰藍賞瓶「四海昇平」、異なる文明間の交流・相互参考

16:42, April 24, 2023 人民網日本語版

2014年11月11日、アジア太平洋経済協力(APEC)第22回非公式首脳会議が北京の雁栖湖で開催された。

会議に出席する各エコノミーの首脳を歓迎するための贈り物として、習近平国家主席は景泰藍賞瓶(銅製の七宝焼の壺)「四海昇平」を選んだ。この賞瓶は細部にまで意匠が凝らされている。38センチメートルという高さは、天壇祈年殿の高さである38メートルを縮小したものだ。21センチメートルという最大直径は、APECの21のエコノミーを表している。青い賞瓶の表面に彫られた水紋は「四海」を象徴するとともに、環太平洋を表してもいる。「瓶」は「平」と音が同じであり、つなげると「四海昇平」となる。

2014年11月11日、北京の懐柔雁栖湖国際会議センターで開催されたアジア太平洋経済協力(APEC)第22回非公式首脳会議で議長を務める習近平国家主席(撮影・蘭紅光)

2014年11月11日、北京の懐柔雁栖湖国際会議センターで開催されたアジア太平洋経済協力(APEC)第22回非公式首脳会議で議長を務める習近平国家主席(撮影・蘭紅光)

「四海昇平」には世界平和と共同発展を望む思いが託されている。「今日我々が雁栖湖に集まったのは、協力を強化し、翼を広げて共に飛翔し、アジア太平洋の発展の新たなビジョンを描くことが目的だ」と習主席は語った。景泰藍賞瓶は小さいものの、複雑な工程を経て作られる。習主席は景泰藍について「中華民族の悠久の歴史と現代の文明を示すだけでなく、異なる文明・文化間の交流、相互参考、包摂、共に進歩することも体現している」と紹介した。

中国は常に異なる文明や文化を受け入れ、世界の各民族の対等で友好的な交流を主張してきた。交流し、参考にし合ってこそ、文明は生命力に満ち溢れるということを、歴史は我々に告げている。包摂的な精神を堅持しさえすれば、「文明間の衝突」などは存在せず、文明間の調和を実現することができる。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年4月24日